札幌市電の傘

　札幌市電で電車に傘を積み込んで、貸し出すサービスが行われています。この返却率が今年度は50%を下回ったそうです。
　傘きちんと返して　市電の無料貸し出し３年目へ　０６年度は半分以上戻らず　北海道新聞
大阪の地下鉄の梅田駅にも、あまり傘があるのは見たことがありませんが、同じような趣旨で傘立てがあります。こういう「善意の傘」はいろいろなところで見かけるように思いますが、電車に備え付けてあるのは、路面電車業界では札幌市電以外に見たことがありません。
　昨年札幌へ行ったときに、市電に乗っていたら、たまたま強めの通り雨があって、みるみるうちに数本あった傘が持っていかれました。この画像は傘のなくなった傘立てです。傘の貸し出しについて、車内アナウンスもしているし、お客さんの認知度は高いようです。しかし、持って帰ってどうするという用途や価値のあるものでなし、返すのも次に電車に乗ったときに返せばいいだけだし、なぜ返却率が5割を切るかもよく分からないですね。もともと忘れ物の傘だとはいえ、返してもらうことでシステムが成り立っているので、ちょっとしたことですが、こういうちょっとしたことが続いてほしいと思います。