長崎電気軌道 記者会見など

長崎電気軌道 1201号

 長崎電気軌道の一連の「事故隠し」に関する記者会見の記事から読んでおきます。
 長崎電気軌道 「都合のいい解釈した」 事故報告漏れで社長ら会見 長崎新聞
 長崎電気軌道事故隠し:「安全確立、法令順守へ変革」 社長ら釈明と謝罪 /長崎 毎日新聞
「これくらいは報告しなくていいだろう」という慣例ができ、「都合のいい解釈」が積み重なって、今さら言えなくなったというのは、それは正直なんだろうなという気がします。毎日新聞の記事にある「事故管理システム」が旧式というのも、本質的には「事故隠し」と関係のないことですが、間接部門にはお金を使ってこなかったことが、問題の背景のひとつとして指摘することが誤っているとも言い切れません。続いて3年後には運賃値上げの可能性も示唆とあって、記者会見の文脈からいうと、ちょっと飛躍しているようにもとれますが、体制の整備となると、「直接お金を稼がない人」が増えざるを得ないわけですから、あながち的外れでもないでしょう。経費を節減してきたことが実際にどの程度「事故隠し」問題に関与していたかは分かりようのない部分もあるわけで、これを契機に組織の立て直しを行う、その結果として経費が増大するなら、値上げもやむを得ないということでしょう。
 あと、事柄は既報ですが、川崎重工の電池式路面電車SWIMOの札幌市電での試験運行の記事と、函館市電「らっくる号」の車内で映画の上映という記事があったので、紹介だけしておきます。
 札幌で低温下の性能確認へ 川重・次世代路面電車 神戸新聞
 函館市電でシネマ堪能 音声補助や字幕付き 北海道新聞