札幌市電への旅 2006

函館市電 252号

 今日は7年ぶりの札幌です。昼前から夕方まで、市電と戯れて来ました。昼ごろに通り雨というには激しい雨が小一時間降って、市電の車内に設置されている「傘をお貸しします」の傘が1本、2本と持ち帰られる場面もありましたが、それ以外はまあまあの天気で、おそらく札幌の9月にしては暑い一日だったと思います。
 前に来たときは2日間滞在し、全線沿線を歩いたので、結構記憶がよみがえってくるものです。土曜・日曜・休日はおとな300円で市電が乗り放題で、どこへ行っても同じようにウロウロしていました。もいわ山ロープーウェイ利用と思われる外人さんの一行が乗ってきたりもしましたが、函館ほど観光客が目立つわけではありません。しかし、地元住民のみなさんを中心に、休日の昼間にしては結構な数のお客さんを乗せて走っていました。7年前と変わったかというと、すすきのに観覧車はなかったなとか、見るからに新しいマンションはきっとなかったに違いないなとか、広告電車のスポンサーが違うなと思う程度で、市電の車両も多少入れ替わったはずですが、印象としては、あまり変わっていない感じを受けました。もっとも、この間、市電の存廃の議論が行われ、存続の方向へという「転機」を経てもいるのですが。
 札幌市電検討会議:札幌駅までの延伸提言 大通とススキノを結ぶ /北海道 毎日新聞
 「市電延伸」提言へ 札幌市の検討会議 具体的路線は触れず 北海道新聞
 夕方、すすきのからJR札幌駅までの「延伸構想区間」を歩きました。今日は、歩行者天国になっていて、バンドや大道芸などがあちこちで行われていました。もともと市電が通っていた道路なので、中央分離帯の大きな街路樹を撤去すれば、スペースはありそうです。この区間には地下鉄がありますが、歩行者天国だから当たり前だけど、今日は歩いている人が多かったです。その人たちが、市電ができれば市電に乗ってくれる人たちなのかは、よく分かりません。300円しか使わないのでは申し訳ないので、途中大通の市営交通PRコーナーで、ぜんまい仕掛けのささら電車や9月1日発売という光センサー付M101号のおもちゃを買って帰りました。
 東京出張が決まってからの思いつきで決めた2日間の北海道市電紀行でした。もともと1日づつでは短いのは分かっていたけど、やはり時間が経つのは非常に早く、もう少し居たいなと思いました。でも、それは、またいつかのために、とっておくということで。