函館市電と擬洋館

函館市電 716号
 函館には洋館風の建物、観光案内の看板などには擬洋館と書いてある、そういう建物があります。神戸で有名なものとしては、北野の異人館とか、旧居留地ノザワなど。こういう建物があるのは、古くから外国に向かって開かれた港町ならではの風景です。函館だと末広町あたりに多く、絵ハガキになるような建物は、市電の沿線よりも山側にあって、観光客が訪れるスポットになっています。港の方にも少しありますが、電車通り沿いだと、相馬株式会社という会社の建物がもっとも有名な市電撮影スポットで、車が少ないため写真もとりやすく、函館市電の写真というと、この前を走る電車の写真が、かならずといっていいほど出てきます。
 ところが先日行ったときは、その相馬株式会社はご覧のように工事中で、パネルで覆われていました。残念でしたが、今度来るときは、美しい姿になっていることでしょう。画像の電車は函館競輪の広告電車である「クマ電車」で、他にも「サル電車」、「ウマ電車」といった、親しみやすいデザインの全面広告電車が走っていました。 
函館市電 39号
 函館市電の沿線でいうと、もう1軒、末広町から十字街よりに、洋館風の建物があります。現在も電気屋さんとして使われている建物で、あまり大きくないのですが、いい雰囲気の建物です。2枚目の画像がその建物です。この画像は、ちょっと中途半端な構図になってしまって、もう0.5秒くらい遅いタイミングでシャッターを切るべきでした。こういう擬洋館のある風景は、ありきたりかもしれないけれど、函館らしいなあと思います。
 なお、このエントリーは電鉄倶楽部さんの情報伝言板で、相馬株式会社の工事について取り上げていただいているので、現状報告を兼ねて書いてみました。
 そのほかの情報を2件紹介しておきます。10月は鉄道の日がある関係で、イベントがあります。万葉線鹿児島市電のイベントの予定が発表されています。
 万葉線 10月14日(予定) 「万葉線電車まつり」 夜間撮影会計画中(詳細未定)
 万葉線株式会社公式サイト
 鹿児島市電 10月29日(日)「2006 市電・市バスゆ〜ゆ〜フェスタ」
 「市電・市バスの絵」募集のお知らせ 鹿児島市交通局公式サイト
万葉線は恒例ですが、鹿児島市電のイベントは毎年のものではなく、夏に行われていたので、この時期ははじめてかもしれません。「おはらまつり」も近い時期なので、もしかすると花電車が運行されているかもしれません。
 * 9月2日の530号の記事に画像を2枚追加しました。