函館市電 530号と会う

函館市電 530号
 7年ぶりの函館です。東京でいらん荷物を宅配便で送り返し、糸の切れたタコを乗せた北斗星3号は定刻に函館に着きました。
 「道」に関する全道絵画コンクール入選作品展電車運行のお知らせ 函館市交通局公式サイト
今度いつ来れるか分からないし、来れたとしても530号が動いているかどうか分からないので、上野から夜行列車で来ました。鉄道で北海道へ来るのははじめてです。7年ぶりの函館の街は、JR函館駅の駅舎や十字街の水道局など新しい建物も建っていましたが、街の雰囲気は変わっていない気がしました。市電の沿線が、いまひとつ賑やかさに欠ける印象があるのも同じです。
函館市電 530号
 さて、函館市電530号は、朝は予告されたダイヤどおりに動きはじめましたが、その後はちょっと違って、「2回目」が運休、「4回目」終了後も入庫せず、夜まで動いていました。念願の乗車を果たしました。木製の窓枠は最近作り直されたもののようで新しく、「無印良品」につり革というアイテムがあったら売っていそうな独特な形態のつり革、大きな泰平電機のコントローラーと小さなデジタルスピードメーター、これも独特な形状の押しボタン、「日本車輌 昭和25年」のプレートなど見どころが多く、そしてなによりも豪快なつり掛け音を立てて走る乗りごごちを堪能させていただきました。
函館市電 530号
 独特なデザインと風格をただよわせ、30両の大所帯で函館市電の顔として活躍した500形も、稼動しているのは、更新されたカラオケ電車を別にすると、この530号だけになりました。どこか函館らしい風景のところで撮ってやろうと末広町あたりをウロウロしましたが、すぐに思いつく相馬株式会社が改装工事中だったので、違うところで撮ってみました。
 今日は一日乗車券を使って、いつものように乗ったり、降りたり、写真を撮ったりしていましたが、部分低床車、旧都電、「箱館イカラ號」など、いろいろ乗せていただきました。また来たいですね。次は7年後ではなく、超低床車が入ったころくらいに。あくまで希望ですが。