祝 FUKURAM(フクラム)復帰
18きっぷを使う機会があまりないことに気付いて、つまりこのところの趣味活動が過剰なのですが、今日はともかくどこかへ行くことにしてネットの記事を見ていたら、福井新聞にこんな記事が出ていました。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/accidentandincident/86574.html
ここに決定、福井へ行ってFUKURAM(フクラム)に乗ってきました。10月の事故から2か月半ぶりの運行再開です。今日運用に復帰したのは、当該事故に遭った青い第2編成で、一緒に休んでいた橙色の第1編成はこのまま検査入場して、3月初旬に運行再開とのこと。第1編成は今日は越前武生の側線に留置されていました。
12時27分越前武生発の田原町行の青いFUKURAM(フクラム)に乗りました。ほどほどに車体を揺らしながら鉄道線を順調に進み、脱線事故現場付近へ。当たり前ですが何事もなかったように通過します。当該カーブの箇所は、軌道を補修したためでしょう、掘削した痕跡がありました。
これは福井駅前電停に到着したFUKURAM(フクラム)です。脱線の原因が確定し、対策が取られたというのですから、そうであれば既に何の問題もありません。福井鉄道は、FUKURAM(フクラム)の離脱によって、車両数と収容力が不足し、厳しい状態が続いていたので、彼の復帰はこのうえない朗報でしょう。
この画像では軌道がずっと奥まで伸びていているのが見えます。新しい福井駅前電停と現在の電停の間では、もうレールの接続が終わっているようでした。
これが新しい福井駅前電停の今日の様子です。2面2線の立派な電停ができつつあります。向かって右側がJR福井駅で、ちょっと距離があるものの屋根伝いに行けるような設計になっているように見受けられました。
金沢と富山が北陸新幹線で盛り上がるのを横目で見つつ、JR福井駅前も新たな姿を見せ始めていました。
祝 札幌市電ループ化開業
札幌市電のループ化、新規開業区間は正式には都心線というそうですが、開業日の朝、ささら電車の運行もループ化されていました。当該区間はロードヒーティング対応になっていて除雪は必要ないのですが、運行経路としてはループ化区間も走りました。動いているささら電車を見るのは初めてです。ささらが回転すると大きな音がするんですね。
その後、西4丁目からすすきのまでループ化区間開業の始発電車に乗りました。早朝にもかかわらずマニアでいっぱい。始発電車は内回りも外回りも新型車両ポラリスでした。マニアだけでなくて、メディアの取材もたくさん来ています。私はすすきのの電停でテレビ局にインタビューされそうになって、世の中に対して言いたいこともないでもなかったので、一瞬思案しましたが、万一全国ネットで流れた場合のあれこれ考えて、お断りしました。でもやっぱりしゃべればよかったな。
今さらいうまでもありませんが、今回のループ化開業区間は歩道沿いに線路が敷設され、電停では歩道から直接電車に乗降りするようになっています。この画像は外回り狸小路の電停に停車している243号です。
この方式が電車への乗降りに便利なことは間違いありません。しかし、荷捌きとかタクシーも客待ちとか、接続する道路から出入りする自動車との交錯とか、いずれも一定対策はとられているようですが、まだ問題を残しているとも聞きます。見た限り試運転を経てきているからかそれほど混乱はありませんでしたが、客を降ろすタクシーが軌道上に止まるような場面は見受けられました。
これは内回りの西4丁目の電停です。電停はコンパクトかつスタイリッシュなデザインです。向かって右側が歩道で、電停そのものはさほど広くないので、かつての始発でもあり、お客さんが多く、歩道にまで並んでいることもありました。乗客整理や交差点での安全確保のために随所にガードマンさんが配置されていました。当面の措置でしょうが、どこから乗ったらいいかわからない人もいたみたいなので、当分必要でしょう。
内回り西4丁目の交差点を、長い車体を折り曲げて曲がってくるポラリス3号です。歩道には警告灯が埋め込まれていて、電車が通過するときには作動します。たいがいの電車は恐る恐るといった感じで曲がっていきます。
マニアだけでなく一般の皆さんの記念乗車も多く見受けられ、滑り出しは上々のように見受けられました。ただ交差点の信号待ちは長く、すすきのや西4丁目の客扱いにも時間がかかるので、新設の狸小路の方へ行くには、すすきのか西4丁目で降りて歩いた方が早い感じもします。
ともかく札幌のメインストリートに市電は復帰しました。もともと歩いても知れている距離ではありますが、これだけ賑わうとシンボル的な意義は大きいのかなと思いました。サイド・リザーベーションに課題を残しつつも、今後大いに利用され、定着していくことを願います。
わずかですが動画も撮りましたので、雰囲気だけどうぞ。
札幌市電ループ化開業前日
安っすいヒコーキで札幌へ来ました。関空から新千歳往復の運賃が新幹線だと新大阪から名古屋往復と同じくらい。こういうのがないと1泊2日で札幌へ行こうという気にはならないでしょう。新規需要を喚起しているのかな。たぶんそうでしょう。よく考えると真冬の札幌に来るのははじめてです。
地下鉄大通駅の定期売場で市電のループ化開業記念乗車券を買って地上に出ると、出発式に先立ってループ化区間に車両を留置して行われるイベントのために電車が配置されつつあるところでした。
イベント中は当該区間は歩行者天国となり、内回り線にポラリス1号とクリスマス電車、外回り線に雪ミク電車とM101号が展示されました。車内ではクリスマス電車は中央図書館の朗読会のようなこと、雪ミク電車はカフェ、M101号は何かの工作、ポラリス1号は新しい西4丁目電停からの乗降体験が行われました。時折雪はちらつきましたが、さほど寒くありません。
14時30分ごろから西4丁目の交差点でループ化開業式典が始まりました。偉い人が順番に挨拶するそういうのはどこかのホールで済ませてきたらしく、長い挨拶はなくて、現地で行われたのは出発式とでもいうものでしょうか。先ほどまで留置・展示されていた車両が試乗用に用意されていきます。どこから呼んできたのかきたのかゆるキャラも5体ほど列席していて妙に気になりました。
型どおりテープカット、くす玉割りが行われ、ポラリス1号から順番に試乗客を乗せて出発していきます。コースはループ化の新規開業区間である西4丁目からすすきの往復のようでした。
これはM101号です。札幌市電はこうでなくてはというマニアに人気の車両ですが、M101号も試乗客を乗せて新規開業区間を往復しました。
歩行者天国なので、通常の営業時と異なり、集まった人々のすぐそばを電車が通り抜けていきました。M101号の方向幕もLED化されたんですね。「非営業」の表示が札幌市電らしいです。西4丁目の交差点、外回りで車道を大きく横切っておくところです。
「西4丁目ーすすきの」の見慣れた方向幕も今日で最後です。方向幕がLEDになったら表示を変えるのは大した手間ではないはずですが、「西4丁目ーすすきの」の表記スタイルは変えませんでしたね。もちろん明日からは変わります。
夕方になってやや激しく雪が降りました。さすがに少し寒くなりました。
筑豊電気鉄道 低床車導入へ
筑豊電気鉄道が今年度末に初の低床車両を導入するという記事が出ていました。
筑豊電気鉄道:初、低床型車両導入へ 現「2000形」は観光列車検討 毎日新聞(会員登録)
上のリンクは会員登録しないと見られませんが、はてブのエントリーページから飛ぶと見れる場合もあるようなので、参考までに張っておきます。
はてなブックマーク - 筑豊電気鉄道:初、低床型車両導入へ 現「2000形」は観光列車検討 - 毎日新聞
記事を要約しておくと、今年度末から低床型のオリジナル新型車両の投入を始め、4年間で順次導入し、計4編成とする見込みで、車体はピンクと白を基調とし、LED照明を採用、ICカードも今年度末に導入予定とのこと。新車両の導入に伴い、現在6編成ある2000形は老朽化しているため引退させるが、観光列車への活用を検討するそうです。
筑鉄も低床を入れるんですね。大ニュースだと思って検索してみたら、すでに2月に北九州市が予算を発表していました。都電を三連にしたようなイメージ図が付いています。リトルダンサーでしょうか。
平成26年度当初予算案における筑豊電気鉄道の高機能化 北九州市 (PDFファイル)
2000形の観光列車化も気になります。マニア的には、西鉄車の面影が残ってほしいものです。
阪堺電気軌道 モ166号 10年前
阪堺電車モ166号の茶色への塗装変更を記念して、デジカメデータから、モ166号の過去の画像を探してみました。緑の標準色や黄緑の雲電車はネット上にいっぱいあると思われるので、違うものということで、10年前、2004年の元旦の画像です。
1枚目の場所は阿倍野です。モ166号はブルー系のツートンでした。この塗装はモ166号だけに施されているので、何かの広告塗装の広告を消したもののように思われるのですが、ちょっと記憶がありません。モ161形の全面広告は、後述の復刻塗装を除き、このころまでにすべて解除になって、翌年のお正月の画像を見ると、モ166号を含め、モ161形はすべて緑の標準色になっていました。
2枚目の場所は姫松です。後ろ向きのモ166号と向かってくるのが、モ162号です。
この画像の撮影当時のモ162号はまだ全面広告車として、南海軌道線の旧塗装になっていたころです。十年一昔といいますが、画像を見ていると、なんとなく場所の空気感に時代を感じます。思えば、モ162号とモ163号の旧塗装化をきっかけに、その後、阪堺独自の企画として、今回のモ166号の茶色化に至る様々な塗装が登場したわけで、それも時代が変わったということかもしれません。