祝 札幌市電ループ化開業

札幌市電 雪2号
 札幌市電のループ化、新規開業区間は正式には都心線というそうですが、開業日の朝、ささら電車の運行もループ化されていました。当該区間ロードヒーティング対応になっていて除雪は必要ないのですが、運行経路としてはループ化区間も走りました。動いているささら電車を見るのは初めてです。ささらが回転すると大きな音がするんですね。
 その後、西4丁目からすすきのまでループ化区間開業の始発電車に乗りました。早朝にもかかわらずマニアでいっぱい。始発電車は内回りも外回りも新型車両ポラリスでした。マニアだけでなくて、メディアの取材もたくさん来ています。私はすすきのの電停でテレビ局にインタビューされそうになって、世の中に対して言いたいこともないでもなかったので、一瞬思案しましたが、万一全国ネットで流れた場合のあれこれ考えて、お断りしました。でもやっぱりしゃべればよかったな。
札幌市電 243号
 今さらいうまでもありませんが、今回のループ化開業区間は歩道沿いに線路が敷設され、電停では歩道から直接電車に乗降りするようになっています。この画像は外回り狸小路の電停に停車している243号です。
 この方式が電車への乗降りに便利なことは間違いありません。しかし、荷捌きとかタクシーも客待ちとか、接続する道路から出入りする自動車との交錯とか、いずれも一定対策はとられているようですが、まだ問題を残しているとも聞きます。見た限り試運転を経てきているからかそれほど混乱はありませんでしたが、客を降ろすタクシーが軌道上に止まるような場面は見受けられました。
札幌市電 3302号
 これは内回りの西4丁目の電停です。電停はコンパクトかつスタイリッシュなデザインです。向かって右側が歩道で、電停そのものはさほど広くないので、かつての始発でもあり、お客さんが多く、歩道にまで並んでいることもありました。乗客整理や交差点での安全確保のために随所にガードマンさんが配置されていました。当面の措置でしょうが、どこから乗ったらいいかわからない人もいたみたいなので、当分必要でしょう。
札幌市電 A1203号
 内回り西4丁目の交差点を、長い車体を折り曲げて曲がってくるポラリス3号です。歩道には警告灯が埋め込まれていて、電車が通過するときには作動します。たいがいの電車は恐る恐るといった感じで曲がっていきます。
 マニアだけでなく一般の皆さんの記念乗車も多く見受けられ、滑り出しは上々のように見受けられました。ただ交差点の信号待ちは長く、すすきのや西4丁目の客扱いにも時間がかかるので、新設の狸小路の方へ行くには、すすきのか西4丁目で降りて歩いた方が早い感じもします。
 ともかく札幌のメインストリートに市電は復帰しました。もともと歩いても知れている距離ではありますが、これだけ賑わうとシンボル的な意義は大きいのかなと思いました。サイド・リザーベーションに課題を残しつつも、今後大いに利用され、定着していくことを願います。
 わずかですが動画も撮りましたので、雰囲気だけどうぞ。