函館市電の電車たち

函館市電 9601号

 函館で出会った市電たち、まず、デビューして2年を経過し、すっかり街にも馴染んだらっくる号からです。この電車は、車体の長さは函館市電の在来車の中で大きめの530号とほぼ変わらず、同じ2連接タイプのポートラムなどよりは、ずっとコンパクトな車体です。今回、初乗車を果たしました。運転台はちょっと窮屈そうですが、車内はロングシート中心で構成されているからか、車体が短くとも、狭いという印象は受けません。今年、函館は開港150周年で、8月には多彩なイベントも予定されているそうで、このらっくる号も開港150周年記念バージョンになっています。
函館市電 39号
 こちらは、復元車両「箱館イカラ號」です。期間限定運行の車両で、今年は例年より運行期間が短く、1日当たりの運行距離も少なくなっています。車体はともかく下回りは古いことは間違いないので、いろいろ制約があるのかもしれませんが、今回の訪問では、天気の関係で、入庫した時間帯もあったものの、元気な姿を見ることができました。撮影場所は競馬場前、ちょっとマンションの影になっていますが、五稜郭タワーが見えています。
函館市電 530号
 私にとっては函館市電の顔である古豪530号は、函館駅前と松風町での乗降車は無料という「お買物電車」として運行されていました。大門地区の商店街が運賃を負担するということで、五稜郭地区と隔週で日曜日に実施しているそうです。函館市電は、湯の川から十字街の間は、日中5分ごとに走っているので、電車は頻繁にやってきますが、「お買物電車」の時刻は電停に表示してあって、待って乗るお客さんもいました。5月から運行しているようなので、定着しているのでしょう。
函館市電 501号
 これも500形ですが、車体更新されたAMUSEMENT TRAM501号です。貸切専用なので、お座敷が入らないと走りませんが、この時期はビール電車として運行されているので走行シーンを見ることができました。この画像は土曜日の夜で、翌日路面電車感謝祭で車内を見学させていただきました。同じく国鉄五稜郭工場で車体を製造した711号は、土曜日も日曜日も通常の運用に就いていて、こちらにも乗車することができました。
 バラエティに富んだ函館市電の電車たち、みんな街によく似合っています。