函館市電路面電車感謝祭 2009

函館市電 2002号

 今日は午前中、函館市交通局駒場車庫で開催された路面電車感謝祭を見に行ってきました。一度見たいものだと以前から思っていましたが、ついに実現です。時折、雨が激しく降るあいにくの天候でしたが、車庫の中を満喫させていただきました。回数を重ねていることもあるのか、会場は想像していたよりも、親子連れを中心に多くの人出で賑わっていました。この画像は休憩所になっているコカ・コーラ号とAMUSEMENT TRAMの501号です。いきなりマニアックなことを言って恐縮ですが、501号に国鉄五稜郭工場の銘板が付いていないか探したけど、見当たりませんでした。
函館市電 1006号・ささら電車
 こちらは展示車両の1006号とささら電車です。1006号の「私の履歴書」が掲示されていて、都電時代の色になったことが紹介されていました。ささら電車を間近で見るのは私ははじめてで、中も覗けるようになっていましたが、機器類がむき出しの車内はいかにも業務用車両という感じで、運転用と同じコントローラーがささら制御用にもう1機取り付けられていたりと、興味深いものでした。室内の天井には、ペンキで塗りつぶされているものの、うっすらと装飾が残っていて、客車時代の名残りが感じられました。
函館市電 花電車
 函館港まつりの花電車は、予定では昨日から運行開始とのことでしたが、残念ながら天候不順のため、昨日も今日も走りませんでした。運転席に屋根はないし、装飾の電球が裸で付いているので、雨が降っていなくても、降りそうだと運転しないようです。現在、花電車用の車両が3両あるのは函館だけなので、是非走っているところを見たいものですが、それはまたの機会ということになりました。これは車庫の建屋の中で、点灯しているところです。
教習所実験室
 ここは「教習所実験室」という札のかかった部屋で、実物のコントローラーで実物の台車を操作できる、「模擬運転台」です。ここは実際に乗務員さんの研修用に使われているそうで、この画像には写っていませんが、棚には電車や設備関係の部品がプレート付きで置いてあったり、昔の系統板なども保存されていました。あと工場内では、台車と車体を切り離す実演が行われており、屋外でも人力で動く「子らっくる号」とか、トラックの荷台をステージにしたイベントとか、部品販売とか、らっくる号の模型の隣りに野菜や果物が並んでいるユニークな物販テントなど、たいへん充実した内容の催しでした。通常の業務以外にこのようなイベントの準備をすることは、相当な負担になっていることでしょう。函館市交通局の関係者の皆様に感謝したいと思います。
 そして今日は、函館鉄道写真館のX-103さんにお目にかかってご挨拶させていただくことができました。どうもありがとうございました。