黒野駅レールパークを訪ねて

黒野レールパーク
 18きっぷ最終日です。岐阜へ行ってきました。名古屋鉄道黒野駅の跡地が黒野駅レールパークとして整備され、そこに美濃駅で保存されているモ512号が昨年の4月から1年間の期間限定で展示されています。それを見に行ってきました。公園として整備されるに当って、一部のホームと駅舎が残され、駅舎が改装されて黒野駅ミュージアムとなっています。
  黒野駅レールパーク
 JR岐阜駅から大野バスセンター行きのバスに乗ると、忠節までは旧市内線のルートをたどります。バスの車窓から見える沿線は、個別の建物を見るといろいろ変わっているのでしょうが、全体として受ける印象は、10年前とさほど変わりません。忠節橋南詰の、その上によく上がって写真を撮った歩道橋が健在で、懐かしく思いました。
 黒野駅ミュージアム
 聞き覚えのある地名の付いた停留所を眺めながら1時間弱、大野バスセンターの手前の黒野八幡町というところで下車すると、黒野駅レールパークまで徒歩5分ほどです。黒野駅レールパークまでの沿道には、鄙びたお店が軒を連ねていて、ここがかつて駅前通りであったことをささやかに主張しているようでした。
 黒野駅ミュージアムには、当時の時刻表や料金表が飾られていて、旧事務室は1階がパン屋さん、2階にジオラマが展示されています。他に1階にはプラレールがあって、電車があったころを知る由もない年齢の子供たちが遊んでいました。
名古屋鉄道 黒野駅
 タイムスリップして10年前の黒野駅を見てみましょう。現在は跡形もなくなっていますが、向かって左側にボローニャという喫茶店がありました。この喫茶店に入ったことはないのですが、印象はとても強くて、黒野駅というとこの喫茶店を思い出します。
 上の今日の画像とこの画像の連続性があまり感じられませんが、「黒野駅」の看板の上にある下向きの三角の茶色い飾りが現在でも残されています。、
名古屋鉄道 黒野駅
 こちらは現役当時のホームです。電車の止まっているホームが現存しているもので、電車が止まっている側が3番線、向かいが2番線で、その旧2番線に現在モ512号が展示されています。画像の向かっていちばん左に見えるのが現存じない1番線で当時はバラストを積んだホッパ車が留置されていました。
 そして向かって右奥に見えるのは検車庫です。これも現存しませんが、よく覚えています。現在は検車庫への引込線の当たりに、モ510形をモチーフにした遊具が設置されています。
 これら10年前の画像は帰ってきてから探したもので、こういうのを見ずに行った私は、10年前との記憶と現在の接点をほとんど見出せませんでした。記憶があやふやになっていることもあるし、現地がきれいに整備されていることもあるのでしょう。
 現地での掲示によると、モ512号は3月上旬に美濃市に返還するそうです。