京都市市電ひろば工事現場

京都市 市電ひろば

 昨日、JR西日本梅小路に建設する鉄道博物館の起工式のニュースがあって、そういえばそのとなりにできる「市電ひろば」は今年の1月にオープン予定だったけどどうなったかなと思ったので、出かけるついでに見に行ってきました。まだ工事中ですが、地下鉄の工場でお色直しした京都市電の車両は現地に運び込まれていました。
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 この「市電ひろば」については、京都市電の廃止以来、ほぼ非公開で保管されていた車両が展示されるという期待がある一方、車両を改装して店舗として利用する計画でもあり、車両保存のあり方として、マニアの間では大いに物議を醸しました。そのことについては、様々な制約の中で、このような計画になったことでもあり、いまさらでもあるので、繰り返しません。「市電カフェ」と「市電ショップ」というのができるようですが、貴重な保存車両が少しでも損なわれないことを願うだけです。
 さて、現地の状況は、京都水族館の隣にこのような建屋ができていて、その下に505、1605、703、890の4両が置かれ、場所が離れて水族館の前に935、西側園内に広軌1形、園外に2001が設置されていました。バッテリートラムとなるN電の姿は見当たりませんでしたが、軌道の敷設は始まっていました。
 「市電ひろば」のオープンは、正式に公表されていないようですが、工事の進捗状況をからすると、早くて今年度末くらいのようです。
 画像の場所はこのような上屋がありますが、その他の場所にはなく、これからできるにしても、風雨を完全にしのげるわけではありません。このような状態であれば、2、3年もすれば目に見えて痛んでくるでしょう。木造車もあるし、今後懸念されるところです。このうえは、適切に車両の維持管理がなされるよう強く希望します。