京阪大津線の小型車たち

　この本が年明けぐらいから書店の鉄道書コーナーのラックでこっちを向いていて、ずっと気になっていましたが、ようやく買ってまいりました、RM MODELS ARCHIVE『京阪大津線の小型車たち』という本です。
　大阪万博から今日までの大津線、京津線の車両の紹介で、口絵のカラー写真、本文は2部に分かれていて、プロトタイプ編とモデル編となっています。模型製作のための資料という編集目的に沿うようにでしょう、本文の写真は屋上や足回りがよく分かるようなものが選ばれています。写真と執筆は高橋さんという京都の電車の本を出版されている方で、長年追い続けている蓄積が感じられ、内容は充実しています。
　最近、京阪大津線の電車の模型が複数の会社からいろいろ製品化されていることが、このシリーズに京阪大津線が選ばれた理由なのでしょう。
　ということで、ちょっと特殊な本なのですが、やっぱり８０形はカッコいいなとか、マニアが見て楽しめるものであることには違いありません。欲をいうと、資料として竣工図があれば申し分ないのですが。

鉄道車輌ガイドVOL.17 京阪大津線の小型車たち (NEKO MOOK)