歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄

函館市電 松風町電停

 本屋へ行くと、「週刊百科」という雑誌がいろいろ並んでいます。人気があるんでしょう。集めだすと、完全収集したくなったりして、営業的には戦略にはめられるということでしょうか。鉄道関係のものも何種類か出ていますが、「週刊朝日百科」が2月から「公営鉄道・私鉄」のシリーズを出しています。
 路面電車関係でいうと、東京都交通局江ノ電などが既刊で、9月ごろまでに出揃うようです。とりあえず、手元には7号の広島電鉄岡山電気軌道水島臨海鉄道と11号の札幌市交通局函館市企業局の2冊があるので、ご紹介しておきます。

 この週刊朝日百科は、JRの路線から始まって、大手私鉄から今回の公営鉄道・私鉄へと続いています。手元にある2冊とも中身は34ページで、紙幅は限られているのですが、既に構成が確立していて、過不足なくまとまっている印象を受けます。現地取材でも、とりたてて目新しいことも書いてありませんが、紹介すべきものは紹介してあって、結局、構成も内容もオーソドックスということに尽きます。
 もっとも、細かいことを言うと引っかかることもないわけではありません。例えば、広島電鉄の570形の説明のところで、「900形と同様、木造車の機器を再利用した570形」と書いてあるんですが、たぶん違うと思います。マニアが細かいことを言うなと、それはそうかなと思うんですが、何見て書いたんだろうとか気になることは気になります。
 こういうのを見てると、せいぜい行っていると自分でも思っていますが、また行きたくなります。