筑豊電気鉄道に乗る

筑豊電気鉄道 3002号
 5日目の朝、鹿児島から北九州に来ました。路面電車ではありませんが、西鉄北九州線の流れを汲むともいえる筑豊電鉄に乗っておきたかったからです。
 前に来たときは赤い2連の2100形がいたころなので、6年くらい前になるでしょうか。画像の黒崎駅前の電停は、隣りがバスターミナルで便利な構造になっているのですが、この上に建っている再開発ビル、コムシティの商業施設エリアは廃墟と化しています。つい最近、現在の所有会社がリニューアルを断念し、北九州市へ譲渡するとの報道がありました。
筑豊電気鉄道 2004号
 筑豊電鉄では、休日昼間は15分に1本、筑豊直方行きが運行されています。運行形態を見ると、ワンマン化できそうな気がしますが、車掌さんが乗っていて、切符を売るわけでなく、両替のために車内を回っています。
 マニアの習性で、車庫が見えると降りたくなります。楠橋で降りてみました。レインボーカラーになった旧西鉄車の2000形が揃って憩っています。
筑豊電気鉄道 3002号
 さらに終点の筑豊直方まで乗って、折り返しました。お客さんを眺めていると、途中区間での乗り降りもあり、結構盛況でした。この路線は沿線に著名な観光地があるわけでもないので、文字どおり「地域の足」となっているようです。
 熊西で、ひとしきり、通る電車の写真を撮ってみました。昨日の鹿児島もそうでしたが、今日の北九州も黄砂がすごいです。
西日本鉄道 折尾高架橋
 筑鉄の後、折尾へ行きました。折尾で降りるのは、西鉄北九州線の最終日以来なので、10年ぶりになります。JR折尾駅前にあった西鉄北九州線折尾駅のビルは、跡形もなくなっていました。
 折尾訪問の目的はこの画像です。九州電気軌道が建設したというレンガ造りのアーチ橋で、西鉄北九州線の廃止によって役目を終えていますが、土木遺産として保存しようという動きがあるようです。
 ぶらり産業遺産:/1 九州電気軌道・折尾高架橋 /福岡 毎日新聞
 この高架橋の手前に西鉄折尾駅がありました。ビルの入口がら階段を上がって、3階くらいがホームでした。更地を眺めながら、廃止からもう10年になるのかと、ちょっとした感慨にふけってしまいました。
 JRの折尾駅も歴史の重みを感じる建物ですが、建替計画があり、保存運動がありという状況のようです。帰りに駅の売店で、かしわめしを買いました。