鹿児島市電の芝生軌道 2011

鹿児島市電 2141号
 昨日の夜、九州新幹線の「さくら」に乗って、鹿児島へ来ました。早いです。50分くらいで熊本から着きました。今日は1日、鹿児島市電に付き合ってもらいました。鹿児島は4年ぶりです。そのときもゴールデンウィークで、ユートラム2がデビューしたばかり、芝生軌道が本格的に整備され始めたころでした。
 1枚目の画像は、鹿児島中央駅前の電停です。電停には先ごろ運行が始まった「観光電車」のオレンジ色の「のぼり」がはためいていました。観光電車が走っていれば乗ったのですが、今日は平日なので運行日ではありません。 
鹿児島市電 9702号
 4年前に芝生軌道が完成していたのは、鹿児島中央駅から高見馬場の間でした。その後、順次工事が行われ、現在は併用軌道のうち、中洲通から郡元、涙橋付近以外は芝生軌道になっています。おおざっぱに併用軌道のうち5分の4くらいは芝生軌道になっていると言っていいでしょう。併用軌道でない涙橋から谷山を除いて、残りの区間も今後整備されることになっています。
 この画像は朝日通付近で、画面奥が鹿児島駅方向です。
鹿児島市電 9502号
 こちらは天文館通の電停から高見馬場方向を見たものです。交差点と横断歩道、橋梁の一部は芝生軌道化されていませんが、それでもかなりの程度の連続性があるので、繁華街の中央にグリーンのベルトが敷かれている印象を受けます。
 このように、市電のセンターポールと芝生軌道はユニークな都市景観を生み出していて、それが鹿児島市電の、ひいては鹿児島市の特徴になっていると感じられました。芝生の維持管理の費用もかかるとは思いますが、日本で初の本格導入でこれだけの成果をあげていることは、大いに誇るべきでしょう。
鹿児島市電 507号
 さて、前回1両が車庫で寝ているのを見ただけだったオレンジと緑の旧標準色塗装の電車は、ざっと十数両に増え、もはや旧標準色ではなく、「現」標準色になっています。裏を返すと、広告電車のスポンサーが減ったという事情があるのですが、個人的には子供のころ路面電車の本で見た鹿児島市電の車両はこういう色だったこともあり、とくに旧型車にはよく似合うと思います。旧型車は朝は走っていましたが、ラッシュ時間帯が終わると、次々と入庫していきました。
 4年ぶりに乗った鹿児島市電には、いろいろ刺激を受けました。