明治村のN電

明治村 京都市電 1号
 明治村のSLと電車19日で休止 製造100年、再開未定 岐阜新聞
 行ったことなかったので、明治村へ行ってきました。点検のため、無期限に運休で、運行を再開するかは、点検結果次第なんだそうです。18きっぷ高山線の鵜沼というところまで行って、名鉄に乗り換え、犬山からバスというルートで行きました。寒いからか団体さんが少ないからか、村内は空いています。それでもこういうニュースがあったからでしょう、乗り物は賑わっていました。
 明治村で走って40年、そのオープンのときにPRのため、当時の名鉄岐阜市内線をこのN電が走って、博物館に展示するようなものを、近代都市岐阜で走らせるなという岐阜市長からのクレームで中止になったという、そういうことがどこかの本には書いてありました。きちんと調べたことはないので、正確にどんな経緯かは知りませんが。
明治村 京都市電 1号
 京都市電の走っているところは、大半が藪の中なんですね。だから、停留所以外はあまり撮影できるところがないのですが、1枚目は藪の唯一の撮影スポットで撮ったもの。やはりマニアが何人かいます。
 最終日走っていたのは1号車で、2号車はすでに休車になっていました。外から見ると丁寧に維持されているように見えますが、古いものなので、精密な点検が必要というのは理解できます。車内には成田山のお守りがあって、名鉄車であることをささやかに主張していました。
明治村 SLと帝国ホテル
 建造物は環境と用途を離れて存在し得ないとする立場から、このようなものを「箱庭」と批判することはたやすいでしょう。しかし、現実の建物の老朽化、陳腐化、土地利用の高度化の要請にかかわりなく、建物が存在し続けられると考えるのも、現実的ではないと思います。明治村があるから、体感できることというのは、このうえなく貴重なことと感じました。個人的には、明治時代の建物ではありませんが、帝国ホテルが圧巻でした。後に見えているSLも、日本初の鉄道である新橋と横浜間を走ったものといいますから、現実に運行されてきたことが驚くべきことです。
 明治村京都市電と蒸気機関車、復活することを期待しています。帰りは犬山から名鉄岐阜経由で帰りました。名鉄岐阜駅前のパルコが、ビルごとなくなっていました。