名鉄岐阜線の電車

名古屋鉄道 モ514号

 今日の画像は、2005年3月20日名鉄岐阜駅前のモ514号、そのころの日記に書いたのでご記憶の向きもあるかもしれませんが、徹明町にマニアが集結して何でだかパトカーが来た日のものです。この日がモ510の最終運行だという噂で、実際そうだったはずです。
 今はJRで岐阜を通っても降りることがないのですが、JRの高架から見る岐阜駅前周辺は、当時とずいぶん変わりました。電車があったことは、もう過去の思い出になっていることでしょう。
 

 さて、久しぶりに書籍の紹介で、ネコ・パブリッシングのマニア向けシリーズで『名鉄岐阜線の電車』というタイトルです。上下2冊の構成で、上巻が店頭に並んでいました。「美濃電の終焉」というサブタイトルからも分かるように、上巻には美濃電の時代から太平洋戦争直後までが扱われています。長く活躍したモ510は、上下巻両方に登場するようです。
 著者は、私は存じ上げませんが、鉄道マニアであり名古屋鉄道のOBの方で、本の内容は、路線の簡単な歴史が最初にあって、あとは車両史が中心になっています。かなり資料を集めて書かれているようで、情報は充実しており、かつ、コンパクトな表現でまとめてあります。写真は形式写真的なものを押さえつつ、当時の街の風景も織り込んであって、全体にバランスのよい構成だと感じました。
 内容としては、もちろんマニア向けですが、関係者の証言でもあり、将来に残すという意味でも、貴重な資料になることでしょう。