阪堺電車 2010年5月

阪堺電気軌道 モ605号
 今日は、所用で大阪へ行きましたので、ついでに阪堺電車に乗ってきました。当初の計画では、南霞町から浜寺公園へ行って、天王寺に戻る予定で、時間の都合で、乗車だけというつもりでしたが、途中ですれ違ったモ172号の塗装が美しかったので、住吉で降りてちょっとだけ写真を撮って、南霞町に戻りました。
 この最初の画像はモ605号です。パンタグラフシングルアームに取り替えられています。取替の必要が生じてたまたま汎用品を使ったのか、順次このタイプに取替えていくのか詳細は不明ですが、見慣れないからかちょっと違和感があります。
 後方に小さくリバイバルカラーのモ505号が見えています。私が南霞町から乗ってきた電車の折返しです。
阪堺電気軌道 モ172号
 右向いて左向いた画像で恐縮ですが、こちらがモ172号です。検査標記を見ると平成20年10月なので、まだ半年くらいしか経っていません。他の標準色の電車と比べると、やや色味が明るいようにも思いますが、新しいからかもしれません。
 今日はモ161形ではもう1両、モ167号が運行されていました。気温もだいぶ上がっていましたが、下降式の窓から吹込む風に当たっていると心地よくて、こういうのも電車に乗る愉しみかと思ったりしました。
阪堺存続ビラ
 電停には、このようなビラが貼ってありました。鉄道や軌道の廃線問題は各地で起こってきましたが、このケースはやや事情が込み入っていて、今回の阪堺電車堺市域の存続の危機の直接の原因が、首長の交代に伴う行政の方針転換であることを考えると、当面の課題としては、「みんな」が行政をいかに動かすかということではないでしょうか。このメッセージに即して言うなら、そういうことだと思います。
 さて、阪堺電車のホームページに、「阪堺線堺市内)の存続に向けた支援策について」という資料が掲載されているので、紹介しておきます。
 阪堺線(堺市内)の存続に向けた支援策について 阪堺電気軌道公式サイト(PDFファイル)
堺市の「阪堺線再生策検討専門家ワーキング」で説明に使ったもののようですが、資料が平成22年4月28日付けなので、会議が行われたのは、最近のことでしょう。今回、このような形で内部資料をホームページで公開したところに、阪堺の重大な決意を感じます。「みんな」は、その決意を感じ取り、しっかり受け止めているのでしょうか。