平成10年10月・モ514号・岐阜

名古屋鉄道 モ514号
 平成10年10月10日に、当時の名古屋鉄道岐阜市内線でモ514号の「記念運10」(記念運転)を見に行ったことは過去1書きました。今日は、そのときの写真と違うものをスキャンしたので、お目にかけたいと思います。「前世紀」のこと、たまにはこういう古い写真もどうでしょうか。保存していても誰も見ないし、子々孫々が家宝にするようなものでもないから。ただスキャンと写真の捜索がかなり面倒なので、定例行事にはならないと思います。
 1枚目は、徹明町の少し西、「←金公園」の標識が後ろに出ているので、そのあたりです。このときはじめてモ510形の実物を見て、乗ったのですが、その重厚さに大いに感激したものです。記憶が定かではないのですが、岐阜に着いて新岐阜駅前から歩いて、最初に出会ったのがこのショットだっとた思います。
名古屋鉄道 モ514号
 これは忠節です。併用軌道へ出るところ。この日の運行は、確か岐阜駅前と忠節間の往復でした。すれ違う電車とは、おじいさんと孫くらいの世代差があります。この写真は、たぶんローアングルなら迫力が出るだろうと思って撮ったんでしょうね。後年岐阜へはかなり通いましたが、いつも同じようなところで、同じような写真を撮っていました。このころは、岐阜の路面電車が廃止になるとは夢にも思っていなかったころです。
名古屋鉄道 モ514号
 最後は岐阜駅前、この写真は後追いです。この前のコマに車がかぶったのがありました。今は電車の窓から見るだけですが、駅周辺の再開発が行われ、後ろにビルも建て替えられて、岐阜駅前は大きく変わりました。この区間は、再開発に伴い休止となったまま、廃止されたところです。廃止にならなければ、JRのコンコースの前まで斜めに路面電車が入っていくような絵があったのですが、文字どおり幻となりました。
 さて、このところやたらに更新が多いし、突然昔の写真は引っ張り出すしで、なぜといぶかる向きもあろうかと思います。途中が抜けまくっているので、大きな声で言えませんから、最後にこっそり書きますが、「猫電車日記」は5週年を迎えました。その記念スペシャルウィークということで、始まって以来初の1週間毎日更新というのをやってみました。何で今日は名鉄510形かですが、5年間の中で、いちばん印象に残っているのが、このブログではその最後の半年を書きとめた岐阜の路面電車の廃止だからです。
 モ514号は、現在、元谷汲駅に保存され、ゆったりとした時間を過ごしていると思います。