万葉線 高岡駅前〜末広町間無料化実験

万葉線 MLRV1004号

 万葉線の高岡駅前から末広町 下り1区間を無料化 富山新聞
8月1日から10月末まで、万葉線の下り高岡駅前から末広町間を無料とする社会実験が行われることになりました。函館や鹿児島のように商店街がスポンサーになって、最寄の電停での乗降りを無料にするとか、熊本のように百貨店がスポンサーになって特定日を全線無料にするとか、豊橋のように店で買物した人に帰りのきっぷをあげるといった試みは各地でありますが、「街の回遊性を高めるため」特定区間を無料化するという実験は、初めてではないでしょうか。学者の人の言う「水平エレベーター」に近い試みだと思います。
 今日の画像は、去年の夏、地鉄のデ3533のお別れ会の前に行ったときの末広町電停です。この電停設置に当たっては設置したい行政と、反対の意見を持つ商店街との間で紆余曲折がありましたが、結構、電停のすぐ近くにはシャッターの下りた店も目立ち、短期的な効果としてはあまり見るべきものがないという印象を持ちました。今回の実験は電停300mの無料化ですから、本来賑やかな商店街であれば、ブラブラ歩いていると、気が付けば到達する程度の距離だと思います。タダだからどうぞ、じゃ乗っていったら何があるんですかというと、百貨店の大和がありますと。そういうことなんでしょうか。
 今回の実験の企図としては、末広町電停の活用ということもあると思います。「上り」も無料にしたらと思うけれども、そんなことは誰でも思うだろうから、そこは財源との兼ね合いなのでしょう。どのような結果になるのか、珍しい事例でもあり、注目したいと思います。