熊本市電 0800形デビュー

熊本市電 0801号
 熊本に移動して、4月から運行を開始した0800形を見てきました。昨年人身事故があった時節柄もあるのでしょうか、運行開始にあたって、特に祝賀的な行事はなく、公式サイトでの紹介もありません。形式は、従来どおりであれば、おそらく製造初年度の西暦下2桁と00を組み合わせたものになるはずなので、0800形としておきます。富山ライトレールポートラムと同形の車体で、どこが違うのかよく分からないくらい似ています。ヒュルルルルルーンというあの音もそっくりです。9700形以来、新潟トランシスが各社に納入し、フィードバックした成果は取り入れられているのでしょう。時刻表には低床電車の表示はありますが、当然、型番の表示はなく、どこを走っているか分からなくて、熊本城の下で結構待ちました。2両とも走っていて、0801が2系統で、0802号が3系統で運行されていました。
熊本市電 0801号
 熊本城が見える通町筋です。ここは熊本でも随一の繁華街ですが、こうやって見るとずいぶん緑が多いですね。2両ありますが、ポートラムと違って、どちらも同じ肥後椿をイメージしたという、深みのある上品な赤がポイントになっています。連休、好天で多くの人が出ていて、市電も混雑していました。
熊本市電 0802号
 洗馬橋のたぬきとも一緒に収まってもらいました。ポートラムを知っているから、まず似ていると思うけども、それを知らない熊本の人にはどう映るんでしょうか。直線的な9700形とは対照的な曲線が優美に見えるかもしれません。
熊本市電 0802号
 車内です。ポートラムの座席は、一人づつセパレートになっていますが、0800形は分かれていないタイプの座席です。パーサーの方が、座席は2人がけ、3人がけですと言っていました。そう、車体の特徴ではありませんが、前からでも後ろからでも乗り降りできるというのは、ポートラムと違うところですね。
 動画も少し撮りました。今行ったから戻ってくるのを何分後くらいにどこで、と考えるのですが、うまくいく場合といかない場合があります。それもまた、趣味としての面白みかもしれません。