福井鉄道「ひげ線」延伸について (その2)

福井鉄道 モ772−773号

 今日の画像は、先日1月10日の福井駅前、夕方です。やや本格的に小一時間降った雪は、市街地ではすぐに溶け、ぬれた道路に光が美しく反射していました。写真で撮ると、なかなか伝わるようにうまく撮れません。止まっている電車は同志社女子大学の全面広告電車で、昨年の春ごろから走り始めたようです。藤色の車体に花をあしらい、車内の床も同じ色でラッピングしてあります。かなり前になりますが、新聞記事で紹介されていました。大学では、高校生向けに朝や夕方に走らせて欲しいと要望しているそうです。
 志願増願い電車広告 福井で香川で「同志社女子大」走る 読売新聞
 さて、前も書いた「ひげ線」延伸問題ですが、今日行われた福井市都市交通戦略協議会のLRT専門部会の会合で、「ひげ線」延伸を前提として意見を集約することを決め、これに反対していた商店街代表は、途中退席したそうです。
 ヒゲ線現状延伸を決定 福井市都市交通協 商店街代表は反対 福井新聞
これを筋書きどおりと言うのが適切なのか、前の記事のコメント欄にも書きましたが、総合的な妥当性において、「ひげ線」延伸案に分があるとしても、このような成り行きが、地元にとっても、電車にとっても幸せなことなのかという感想は、やはり持たざるを得ませんでした。この集まりに商店街代表を参加させたことが、商店街の「ガス抜き」になったのか、ただ怒らせただけなのか、後者でないことを願いますが、商店街の理解を得るためというのであれば、別の方法もあったような気がします。新幹線の工事も進捗しており、大きく方針転換することは難しいとしても、この件については、反対意見に対する配慮を何らかの形で示す必要があるように思います。