熊本市電の新車と均一運賃

熊本市電 9701号

 3月から新たに超低床型電車導入 熊本市電 熊本日日新聞
 乗客も収入も増 150円均一で熊本市電 熊本日日新聞
 熊本市電の最近の話題を2件、熊本日日新聞は閲覧には会員登録が必要なので、支障がないと思われる範囲でメモしておきます。
 まず、新車の方は、2両連結2編成で、今年の3月中の運行開始予定、新車両導入は8年ぶりとのこと。富山ライトレールが導入した車体と同型で、車体に肥後ツバキをイメージした赤をあしらうのが特徴だそうです。超低床車の運行頻度は、辛島町〜健軍町で20分〜25分から、導入後は15〜20分間隔になる見込みとのこと。
 均一運賃は、導入された2007年10月から1年間の実績で、年間乗客数が約63万人(7.3%分)、運賃収入が約4700万円(4.2%分)それぞれ増えたとのこと。交通局の試算では、このペースが続けば、2008年度の乗客数は、8年ぶりに前年度を上回った2007年度(913万人)をさらに上回り、2000年度以降減り続けていた運賃収入も9年ぶりにプラスに転じる見込みだそうです。 
 熊本市電の新車は久しぶりです。1997年に日本ではじめて超低床車両を導入したのは熊本市電で、当時のADトランツ、現在のボンバルディアのものでした。その後増備され熊本では合計5編成、他都市でも岡山、高岡、富山と兄弟車が運行されています。今回の新車は基本的な設計は今までの超低床車両と同じようですが、車体は富山ライトレールと同じと書いてあるので、モデルチェンジといえそうです。登場が楽しみですね。
 均一運賃の導入については、乗客数も運賃収入も増えたということで、いちばんよい結果となりました。導入に当たっては、実際に運賃を変えて試行をし適正水準を探ったたので、その準備周到さがよい結果を生んだのでしょう。引用しませんでしたが、定期券のお客さんの伸び率が高く、均一化で値下がりした区間の定期の割安感が効いているようです。