走れひばく電車
被爆電車の絵本ができたという記事を中国新聞のWebで見ました。
被爆電車の頑張りを絵本に 中国新聞
「舞台は、現在の広島市にある夜の車庫。老いた被爆電車「651」が、若い新型電車「グリーンムーバーマックス」たちに、あの日から63年の歩みを語り継ぐストーリーである」という紹介文だけでジーンとくるものがあります。大阪の書店では見当たらなかったので、取り寄せてみました。
- 作者: まさきかずみ,しげとうさちよ
- 出版社/メーカー: ひろしま女性学研究所
- 発売日: 2008/03
- メディア: 大型本
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読んでいただくのがよいかと思うので、詳細な内容を述べるのは控えますが、紹介文のとおり、651号が登場から今までの半生を同僚の電車たちに語っていくもので、電車の目から見た被爆体験というのでしょうか、それが抑え目のトーンで淡々と表現されていています。車両の来歴については、事実関係をよく調査されたうえで執筆されています。
一般に、電車はしゃべりはしません。しかし、電車に乗るなり会うなりする人間のイマジネーションによって、電車はいろいろなことを語りかけてくれるのです。あらためてそう思いました。
先週、広島へ行ったとき、長楽寺の広島市交通科学館の654号に会ってきました。今日の画像はそのときのもので、屋根を付けるという話もありましたが、支柱の基礎らしきものが施工されているだけでした。その日はちょうど654号の車内の公開が行われていて、家族連れのみなさんが見学されていました。