PASPY体験

広島電鉄 713号

 3月1日から広島電鉄白島線での運用がはじまったICカードPASPYを体験するため、18きっぷ日帰りで広島へ行ってきました。とりあえず広島駅電停の定期売場でPASPYを購入、係の人は電車では白島線しか使えないこと、バスも一部しか使えないことをパンフレットを広げながら、ていねいに説明してくれました。「色は緑しかありません」とも言われました。発行会社によってカードの色は決まっていて、広島電鉄のは緑になっています。
 現金や磁気カードだと白島線への乗継ぎができるのですが、今回はPASPYを使うため、八丁堀で現金を払って下車します。白島線の八丁堀電停には「美女と野獣」広告車の713号が停まっていました。白島線で、いわゆる「新型」を見たのははじめてです。カードリーダーの設置が進めば、こういう光景も見られなくなるかもしれません。
広島電鉄 913号
 今は従来どおりの入口、出口の運用がされています。しかし、将来的には信用乗車の導入が予定されているため、カードリーダーは入口用と出口用がセットで設置され、さらに磁気カードのリーダーもあるので、かなり重装備です。運転台の横は、従来の料金箱に追加して出口用のカードリーダーが増設されていますが、スペースがうまく使われていて、かさばった感じではありません。白島線だけに限って言えば、終点では折り返し電車に乗るお客さんが待っているので、入口と出口を分けておいた方が人の流れは円滑なようにも思いますが、どうでしょうか。 
広島電鉄 913号
 もう1両の白島線担当は大阪市電の913号でした。このように旧系統板受けのところにPASPYマークが取り付けられていました。この900形は広島電鉄でのワンマンカーの試験運行が行われたときに、白島線で走った形式ですから、再び新しいシステムの開拓車となるわけです。今日は私以外にPASPYを使っているお客さんは見かけませんでした。現状だと乗継ができないので、仮にPASPYを持っている人がいたとしても、使わないでしょう。料金の引去り額が90円と表示されるのが新鮮でした。