嵐電モボ301号復活記念イベント

京福電気鉄道 モボ301号

 今日は嵐電京福電気鉄道のモボ301号の復活イベントに行ってきました。鉄道のイベントでさよならイベントはたくさんありますが、復活イベントというのはあまりないでしょう。いったん引退した車両が復活することも珍しいことです。
 復活したモボ301号は、午前と午後の2回、このような特製ヘッドマークや復刻版行先表示板を取り付け、嵐電全線を走りました。北野線では一般運行車両のモボ103号との連結運転が行われました。私は午前の部に乗車させていただき、午後からは沿線で写真を撮りました。あいにくの不安定な天気でしたが、沿線や駅には、結構多くのマニアが散らばっていました。
京福電気鉄道 モボ301号
 これは午後の部ですが、定番撮影スポット太秦広隆寺の前です。モボ301号は1971年武庫川車両製といいますから、車齢30数年になります。路面電車業界でいえば、特別に古い車両ではありませんが、昨年の3月末に引退し、解体待ちになっていたところ、ファンの要望と新駅開業に伴うダイヤ見直しのため、今年1月になって復活することが決定したそうです。細かいことですが、バンパーの黄色い蛍光テープが貼られていないのは、新製当時の姿に近づけるというイベントのための配慮だそうです。
京福電気鉄道 西院車庫
 貸切列車は、西院でそのまま転線して車庫へ入り、撮影会となりました。撮影会では、引退し保管されている僚車モボ302号も引き出され、モボ105号、モボ102号と電動貨車のモト1001号が並びました。昭和後期の嵐電スタイルというのでしょうか、シンプルながら愛嬌のあるスタイルは、モボ301型にはじまるもので、古都の風情によくなじんでいると思います。イベント参加者には乗車証明書と特製生写真カレンダーが配られました。
 今日は多くの社員さんがイベントの運営に携わっておられました。ありがとうございました。