雪の福鉄電車 2008

福井鉄道 モ888−889号

 再建問題で揺れる福井鉄道に乗ってきました。今日は湖北地方、湖西線で言うと安曇川あたりから北が大雪で、大阪駅から豪華にサンダーバードに乗ったら、ポイントに雪が挟まったとかで近江今津で40分あまり停車して、武生には小一時間遅れで到着しました。
 そういうことで、JRのダイヤは乱れていましたが、福鉄電車は平常運行でした。お客さんはいつもよりやや多い印象で、混雑している区間で770型や880型の座席がざっと埋まるくらい、20〜30人でしょうか。私が訪ねるよその路面電車と比べても、日曜の昼間としては、決して少ないお客さんではありません。駅と車内に福武線を残そうという市民フォーラム開催のお知らせビラが貼られているのが、目に付きます。
 今日の福井は、くもりで断続的に雪が降り、ときどき晴れ間ものぞくといった変幻自在なお天気でした。今日の画像は、新しい幸橋を駆け上がっていくモ880型で、これくらいが雪のピークでした。ずっとこんなに降っていたわけではありません。幸橋といえば、仮設の鉄道橋の撤去は終ってきれいになくなっていました。あの仮設橋梁を払い下げてもらって日野川橋梁の架け替えに使うという話はどうなったんだろうと、ふと思いました。
 雪が降っても電車は走る。車掌カバンをぶら下げて長靴を履いてきっぷを売っている若い社員さん、黙々と電停の雪かきを人力でやっているベテランの社員さん、そういう人たちの姿を見ていると、この電車を残せるのならば残したと思いました。そんな情緒的なことを言っても意味がないことは承知しているけれども、今日の感想として、あえてそう書き留めておきます。