万葉線末広町電停着工へ

万葉線 デ7061号

 地元協議が難航していると伝えられていた万葉線末広町電停が、2月上旬には着工されるそうです。完成は3月上旬の見込み。
 高岡市末広町に万葉線の新電停 来月上旬にも着工 富山新聞
この区間は単線ですが、上下線別々の電停ができる計画になっていて、スロープ・上屋付きの本格的なものになるようです。長年の構想がついに実現ということですが、そう簡単な道のりではなくて、それまでの経緯は1回書いたことがあります。
 万葉線末広町電停新設協議難航など - 猫電車日記
今回の記事を読んでも、反対者の理解が得られたようには読み取れません。予算上の都合で、年度内に完成しなければならないらしく、時間切れで着工ということになったようです。反対者への説明は尽くしたとの判断でしょうが、予算の関係で年度内完成が必要であれば、今年度予算に盛り込んだ段階で、地元の同意が得られようが得られまいが遅くとも今頃には着工するということは決まっていたとも言えます。
 見ようによれば、行政による強行着工ですが、世の中的にどうなんでしょうか。例えば次のコラムは、昨年の高岡市政の回顧のようなもので、この電停問題も取り上げられています。
 ’07回顧編(5) 万葉線末広町電停設置 まちづくりの展望示せ 中日新聞
末広町電停については、いつまでも反対の意見を聞いていないでさっさとやれという趣旨かと思います。「ビジョン」を示せというのですが、高岡にも中心市街地活性化計画があって、この電停新設もその1項目とされています。万葉線を使って中心市街地を活性化しよう、そのためには電停を新設しようという「ビジョン」は当然説明されているでしょう。問題は、それが実際に商店街の店を構える一部の人にとって、遠い世界の夢物語としか理解されなかったところにあるのではないでしょうか。
 とにかく着工されることになりました。10年後か20年後か、いつか分からないけど、「あのとき反対したけど、やっぱり電停があってよかったな」と思ってもらえること、そのための努力が、今後の行政に求められることではないかと思います。今日の画像は片原町の交差点です。