変わるJR長崎駅周辺と路面電車(その2)

長崎電気軌道 201号

 JR長崎駅周辺の土地区画整理事業に伴い、トランジットモールを整備して長崎電気軌道路面電車を新しいJR駅まで引き込もうという事業について、続報が出ていました。
 路面電車、駅舎に乗り入れ 長崎市が長崎駅周辺整備計画説明 西日本新聞
 前回取り上げたのはいつだったかなと思って見ていると、去年の8月でした。JRと車両基地移転に合意したので、事業が進みそうであるという内容でした。
 変わるJR長崎駅周辺と路面電車 - 猫電車日記
路面電車の引き込み関係で、今回の記事から新しい情報だけピックアップしておくと、こんな感じです。

  • 完成形の模型ができたので、長崎商工会議所会員に説明した。
  • トランジットモール線」は長さ約170メートル、幅18メートルで、両側には歩道も設ける。
  • 春ごろから地元説明会、今冬までに都市計画決定し、2008年度中の事業認可を目指す。認可から3、4年後に着工、15年程度で事業を完了する予定。

模型ができるくらいだから、新しい情報はないかと長崎県長崎市のサイトを探してみましたが、目ぼしいものは見つけられませんでした。都市計画決定もこれからということで、具体的な土地利用計画の多くが未定であり、出すべき案がないのかもしれないけれども、地元財界には模型も見せたくらいだから、何かサイトに出ていてもいいようにも思いますが。
 九州新幹線長崎ルートとJR長崎本線の連続立体交差事業との調整を図りつつ進めていくとのことなので、事業が予定どおり進むのか不確実なところもあるでしょう。ともかく、まず方針としてトランジットモールの設置を決めたということは、バスやタクシーの導線の処理など、様々な課題もあるかと思われますが、JRと路面電車の結節強化のやり方としては画期的なものでもあり、進捗状況を注目していきたいと思います。