新年の岡電 2008

岡山電気軌道 9201号

 ぶらりと岡山へ行ってきました。岡山駅前の横断歩道を渡ったところには、ビックカメラができていました。昨年の11月オープンだそうです。新しい駅ビル「さんすて」、リニューアルした駅前地下街ともども、連休の中日、多くの人たちで賑わっていました。
 画像は9201号、MOMOの天井です。昨年12月から1月16日まで、「イルミネーションMOMO」ということで、このような装飾が行われています。車体には飾りつけは行われていないので、夜に乗車して見るものなのでしょう。
 さて1年以上経過した岡電ICカードHarecaですが、今日見ているとだいたい6〜7割が現金、3割くらいが磁気カード、残り1割以下がICカードという感じでした。岡山地区では昨年秋からJRのICOCAも導入され、先行したHarecaよりも好調というような新聞記事を紹介してことがありますが、岡電車内でICカードが使われていても、それがHarecaなのかICOCAなのかは分かりません。磁気カードのお客さんが結構いることを考慮すると、潜在的にはHareca利用者になる人はいるように思うのですが、磁気カードは岡山のバスすべてで共用できるのに対し、Harecaは岡電・両備・下津井の3社だけに限定されるので、わざわざHarecaを持つというインセンティブがないのかもしれません。
 岡電の電車車内には、通常の有償の中吊りだと思われるICOCAの広告で「JR、路面電車、バスに乗るならICOCAが便利!」というのがあって、「お買物もできる!」として「さんすて岡山」、「岡山一番街」、「ビックカメラ」などがあがっていて、その使い勝手のよさをアピールしています。これに対するHarecaはプレミア方式を採用しているので、制度設計上、電子マネーとしての汎用性には欠ける部分もあり、つまりは「加盟3社の回数券のICカード版」以上のものではなく、それも苦戦している一因となっているのでしょう。バス会社の足並みが揃って、磁気カードを全面的に切替えられるようになれば、Harecaのプレミアのメリットが評価されてもくるのだろうと思いますが、ICOCAの急速な普及の中で、どれだけ挽回できるのかはよく分かりません。
 広島地区のICカードPASPY」が1月26日から使用可能という記事が出ているので、紹介しておきます。
 パスピー、26日サービス開始 中国新聞
 バスICカード:PASPY、26日スタート 8事業者・42路線に導入 /広島 毎日新聞
こちらは事業者の足並みは揃っていて、徐々に使用可能路線が拡大し、広電電車では3月から白島線で使用可能になる予定です。