阪堺電車のお正月 2008(その2)

阪堺電気軌道 モ163号

 昨日の阪堺電車の初詣輸送の様子の続きです。電車はモ163号、旧標準色、住吉大社の鳥居前です。この色はよく似合いますね。お客さんが乗っていないように見えますが、これはこの横断歩道の北側に仮設の降車用電停が、南側に同じく仮設の乗車用電停があって、乗り降りが分離しているためです。あびこ道、堺方面からもたくさん人が参詣に訪れていました。
 年末になって、こういう募集が出ていました。
 LRT視察 欧州へ派遣 堺市民募集 読売新聞
この堺市主催のLRT視察ツアーは、確か3回目のはずです。ちょっと振り返ってみると、3年前の1月6日の日記に、「阪堺電車堺市域の廃止問題も、今年から来年にかけて、具体的な話になってくるかもしれません」と書いています。
 阪堺電車と堺のLRT - 猫電車日記
幸いなことに、実際はそういう方向にいかず、堺のLRT整備とあわせて、阪堺線への乗り入れ、阪堺線の活性化が図られることとなり、我々が先輩から受け継いだ阪堺線という財産を、よりよい形で後世に引き継ぐことができそうです。これは昨年の大きな成果であったろうと思います。視察ツアーはたいへん結構なことなんですが、広めていただいた見聞を、私たちの街ではどうだろうかというところへつなげていただけると、なおいいんじゃないかと思います。LRTをつくることについての市民の「納得感」というのでしょうか、そういうものの醸成が必要になってくる、堺のLRTについては、市民への啓蒙から次の段階へ入ってくるべき時期になりつつあるように思います。
 タイトルからそれてしまいました。私は堺市民ではありませんが、堺東からチン電に乗って住吉さんへ初詣に行こうやってことが、実現するお正月を想像するだけで、楽しいものです。