土佐電気鉄道のICカード導入について

土佐電気鉄道 605号

 土佐電気鉄道ICカードの導入計画があることは、国土交通省のまとめた資料に記載されていて、以前に取り上げたことがありますが、来年度予算の関係で、具体的な計画が明らかになりました。
 土電、県交が共通カード バス、電車利用促進 高知新聞
 土佐電鉄と高知県交通が共通ICカード・環境省補助事業に 日本経済新聞
土佐電気鉄道とバス会社の高知県交通が2008年度に共通ICカードを導入するもので、特徴は環境省の補助事業として行われるということです。鉄道会社でICカードを導入しているところはたくさんありますが、環境省の補助を受けて導入したというのは聞いたことがありません。利用実績に応じて「エコポイント制度」によって、料金を割り引くか、社会貢献にも使えるようにするとのことで、市民参加型のCO2削減を目指すというものです。
 地球温暖化は、人類全体にとっての問題なんですが、あまりに大きすぎて、一人ひとりには遠い世界のことのような受け取られ方をしている面があると思います。ICカードの導入が利便性の向上というだけでなく、そういう大きな問題を身近に引きつけて、一人ひとりの取り組みに拡大していくツールとなれば、素晴らしいと思います。
 21世紀的な価値観、そんな言い方が適切かどうか分かりませんが、環境とか高齢化への対応とか、そういうものに対して、公共交通機関が果たす役割や意義を確かなものにしていく、そんな展開を期待したくなりました。