万葉線末広町電停新設協議難航など

万葉線 デ7073号

 北日本新聞にちょっと気になる記事が出ていました。
 末広新電停に「黄」信号 万葉線で建設計画 北日本新聞
万葉線高岡駅前と片原町の間に末広町という新しい電停をつくる話は、ずいぶん前からあったのですが、春ごろに実現に向けて具体的に動きはじめるというニュースがあって注目していたところです。事前の懸念どおりというか、新設電停の周辺の商店の賛同が得られず、難航しているとのことです。理由は電停ができると、車線が減って車で来るお客さんに不便だからというものですが、もっと端的に言えば、店の前に車を止められなくなるからということでしょう。
 今回新電停計画が具体化した背景には、高岡駅の橋上駅舎化に伴って、高岡駅前電停がJRのほうへ引き込まれ、電停間の距離が大きくなるということがあります。「急がなくてもよい」というコメントは、橋上駅になってからでもよいということなのでしょう。そうであれば、実験的に例えば1か月間でも仮設電停を整備して、周辺商店への影響を見て、対策を考えるというようなことで、地元の理解を得るような努力をすることも考えられます。
 昔、このあたりの複線化計画があって、地元の反対で断念したということが、どこかの本に書いてありました。当たり前のことですが、車で立ち寄るお客さんよりも電車で来るお客さんが多ければ、最寄に電停ができることに反対する意見は出ないでしょう。自動車と電車の勢力関係が、少なくとも地元の商店への来客という点では、昔と変わっていないということだと思います。
 もうひとつ別のニュースです。岐阜の谷汲の福祉バスに、名鉄モ510形をモチーフにしたものが登場するそうです。岐阜新聞の記事にイメージ図が出ています。
 電車モチーフのレトロバス運行へ 谷汲山華厳寺参道 岐阜新聞
何ともコメントし難いデザインですが、実物はそうでもないかもしれません。谷汲にはモ510形電車が1両保管されているので、一度行ってみたいと思いながら、果たせていませんが、このバスが走り出したら、行ってみようかなと思いました。