長崎電気軌道 運転士書類送検

長崎電気軌道 201号

 長崎電気軌道、5年間で150件超の事故届けず 県警調査で発覚 長崎新聞
 警察に事故届けず書類送検 長崎電気軌道元運転士 長崎新聞
長崎電気軌道で一連の運輸局への事故の報告を怠っていた、いわゆる「事故隠し」の話が拡大して、道路交通法に基づく交通事故の報告で、警察へ届けられていないものが150件以上あることが判明し、そのうち2件について、運転士が書類送検されたそうです。
 会社の方針、以前の説明によると何となく慣例でそうなっていたようですが、事故を警察に通報しなかったことについて、個人が刑事責任が問われる形になっています。会社そのものは、今回の件で責任を問われていないわけですが、新聞記事ではすごく叩かれています。
 「市民の足」安全軽視 朝日新聞
 内向き体質を露呈 長崎電気軌道“事故隠し” 役員会見拒む 西日本新聞
どうやら今回の件で記者会見を拒否したことが、こういう記事が書かれる直接のきっかけになっているようで、「事故にも、ちょっとぶつかっただけのものなど、いろいろある」という「釈明」も、それはそうなんだろうと思うけれども、この場の受け応えとしては、あまり適切に思えません。
 事故にもいろいろあるのは事実でしょう。電車が急ブレーキをかけた。車内でお客さんが転んだ。「大丈夫ですか?」「大丈夫です」長崎ではありませんが、こういうシーンを見たことがあります。これって運輸局や警察に届ける、ないし通報すべき事故だろうかと通報する側が考える。それ自体がよくないのでしょう。むしろ、警察や運輸局と協議して、報告ないし通報すべき事故の基準を決めるとか、基準などない、全部言ってくるべきというのであれば全部言うことにする。そしてそれを徹底していく。そうするしかないように思います。そして、同社の公式サイトにはお詫びのコメントが出ていますが、世の中向けにも、もう少し具体的な取り組みを明らかにしたほうがよいようにも思います。