富山地鉄路面電車環状線化案について

富山地方鉄道 7018号

 富山市中心市街地活性化計画のひとつとして位置づけられている、富山地方鉄道路面電車環状線化しようという計画について、具体案が発表され、市議会で説明されたものが記事になっています。
 グランドプラザ前などに電停 路面電車環状化 富山市が具体案 中日新聞
 市内電車環状線化で3電停を新たに作る方針 北日本放送
 概要をまとめておきます。

  • 採用されるのは、「大手町ルート」約900mで、「国際会議場」、「大手モール南」、「グランドプラザ前」の3つの電停を設置する。(電停名はいずれも仮称)
  • 事業費は30億円程度、10億円は国費、残り20億は市債と一般会計でまかなう。
  • 工事は2008年1月からの予定、2009年後半には開業する見込み。
  • 環状線に車両3両を新規に導入。市が軌道の施設や車両を購入・保有し、富山地鉄が電車を運行する。
  • 基本的に反時計回りに10〜15分間隔で運行する。

 もう今年度に工事が始まるんですね。この計画は、単に電車を延伸するのではなくて、市街地の再開発計画とリンクさせているところがポイントです。 地域公共交通活性化再生法の施行時期を見越して、そのスキームを前提とし、周到に下準備を進めてきたことが伺われます。
 今回の路線延伸に当たって、富山市が3両新車を買って、富山地鉄に運行させることも注目されます。これも新しい法律で可能になったことですが、事業者への行政の支援の方法として端的に有効だと思います。富山地鉄市内線は将来富山ライトレールへ乗り入れる計画があるので、普通に考えれば、新潟トランシス製のポートラムと同形車になるんでしょうね。