岡電 風鈴電車(車内)

岡山電気軌道 8201号

 暑い日が続きますので、ちょっと涼しげな岡電の風鈴電車の車内です。夏になると、札幌市電と地下鉄に風鈴が付くのは有名ですが、岡電の風鈴電車も長く続いていて、今年で確か15回目のはずです。札幌はクーラーがないのに対し、岡電の電車はクーラーがありますから、車内は涼しいのですが、それは気分的なもので、チリンチリンと上品に鳴るさまは、やはり涼しさを感じさせてくれます。風鈴は備前焼で47個が吊り革と交互にぶら下がっています。カーブを通過する時など、いっせいに鳴るので、賑やかでした。
 風鈴にぶら下がっている紙には俳句が書いてあるのですが、窓や天井に青いカッテングシートで、切り抜き文字が貼ってあります。この画像だと天井に「おのれもペンキ」というのが見えるのがそれです。こういうのがいっぱい貼ってあります。
 青蛙おのれもペンキぬりたてか 芥川龍之介
だそうです。私は知りませんでした。わざとバラバラにして、見る人に言葉の組み合わせを楽しんでもらおうという意図のようです。
 http://www.oist.ac.jp/new/070725.html
確か昨年からだったと思いますが、風鈴電車は、地元の学生さんの企画制作でやっています。岡電はこういう学生さんが企画してというのが多いですね。電車と地域との結びつきのひとつの形でもあるし、学生さんが世の中に自分を問う場所の提供でもあって、素晴らしいことだと思います。