熊本電鉄 鉄道廃止方針撤回など

熊本電鉄 5102号

 熊本電鉄が行政の支援が得られなければ、鉄道を廃止するとしていた方針を撤回する考えを示し、6月26日の株主総会で説明することを明らかしたそうです。
 鉄道廃止の方針撤回 LRT化計画に期待 熊本日日新聞(閲覧には会員登録が必要)
 2004年に熊本電鉄から、行政の支援を前提とした同社の鉄道路線LRT化構想か、さもなければ鉄道事業の廃止という方針が示されました。現状、LRT化が決まったわけではありませんが、同一ホームでの乗り換えのような案も含めて、「都心結節」という表現で、熊本電鉄熊本市電をネットワークとして結合しようという構想が具体化しつつあります。
 熊本電鉄と熊本市電の都心結節検討会など - 猫電車日記
これらの動きを受けて、熊本電鉄としては、廃止の方針は撤回という流れになっています。国の政策としても、富山などの実績としても、熊本電鉄鉄道路線のような「都市内ローカル線」を活用していこうという方向があり、3年前とはとりまく環境も大きく変わってきています。熊本電鉄が廃止の方針を撤回した背景には、そのような環境の変化も影響しているでしょう。いろいろな意味のある方針転換だと思います。
 もうひとつ、長崎の路面電車脱線事故の原因調査について、進展があったようなので、紹介しておきます。
 レール摩耗で脱輪か 長崎電気軌道・路面電車の脱線事故 基準より間隔5ミリ広がる 西日本新聞
交換しなかったレールと交換した脱線防止用ガードレールとの間隔が約5ミリ基準よりも広がっていた箇所があり、せり上がって脱線した可能性が高いとのこと。近く九州運輸局に報告するそうです。