鹿児島市電が走る街
JTBパブリッシングの路面電車シリーズは、今回は6月10日の路面電車の日に合わせて、鹿児島市電の本が出ています。鹿児島市電では、一部区間で芝生軌道が完成し、新型低床車ユートラム?が運行を開始した、いいタイミングでの出版となりました。構成は従来の本と同じで、電停ごとの新旧定点対比と市電の歴史、車両の紹介が中心となっています。
鹿児島市電が走る街今昔―花と緑あふれる南国の路面電車定点対比 (JTBキャンブックス)
- 作者: 水元景文
- 出版社/メーカー: JTBパブリッシング
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
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ところで、鹿児島市電の併用軌道全区間のセンターポールの竣工が1992年、谷山電停へのバス停の併設が1996年、ICカードの導入が2005年ですから、どれも他事業者に比べると早いものです。最近の芝生軌道や超低床電車も含め、それらはすべて紹介されていますが、あくまで事例紹介にとどまっていて、鹿児島市電の「先取の気風」というべきものの表現としての評価があまり感じられないのが、あえて欲を言えば残念ではあります。
あわせて、鹿児島市電のニュースを紹介しておきます。
芝生が泣いている 鹿児島市電軌道敷に車 南日本新聞
交差点近くで、右折車が軌道敷に入り込むので、芝生軌道が傷むというものです。縁石でも並べりゃいいんでしょうけど、そんなことまでしなきゃいけないのかという気もします。