神戸のLRT

神戸市電 1155号

 神戸市で、LRT導入に向けて路面電車に見立てたバスを走らせる実験を、今年の秋にする計画が明らかになりました。
 路面電車導入へ実験 北野-旧居留地 今秋、市計画 神戸新聞
京都でも路面電車に見立てたバスを走らせるという実験をやりましたが、神戸の実験の概要は次のようなものです。

  • 期間は秋の2週間程度
  • 運行区間中央区の北野-旧居留地
  • トアロードや鯉川筋を運行できないか調整中
  • 専用レーンを設けることも検討
  • 運賃は100円程度、10分間隔の運行を目指す

ということで、タイトルには、いちおう「神戸のLRT」と書いておきましたが、この実験の区間を見る限り、あえてLRTというよりも、普通の路面電車で、観光目的が中心の、例えばサンフランシスコのケーブルカーのようなものをイメージしました。もっとも、整備計画が具体的に明らかになっていないので、「都心の回遊性を高めるため」に路面電車を造るのであれば、他の鉄道との連携したり、メリケンパークやハーバーランドへ延ばすなど、発展的な計画になっていくことも考えられます。具体的な構想をもとにやる実験ではないようで、何とも言えませんが、観光都市でもあるし、トアロードなんかをトランジットモールにして、路面電車を神戸名物にしようという発想があっても面白いかもしれません。今は観光用としては、小さい緑色のループバスが走っているんですが、見ていると結構混んでいます。
 神戸関係でもうひとつ、神戸市役所のサイトの『ふぉと あ・ら・かると』というWebマガジンが神戸市電の特集を組んでいるので、紹介しておきます。
 「神戸市電」懐かしの沿線物語 ふぉと あ・ら・かるとVol.16 神戸市市民参画推進局広報課
今日の画像は本山交通公園に保管されている神戸市電1155号です。神戸市電1150形のうち、広島に行かず神戸に残ったただ1両の車両で、かなり傷んでいましたが、一昨年手入れされました。