京都のLRT(その4)など

広島電鉄 1914号

 今日は京都の今出川通で車線規制をし、LRTに見立てたバスを走らせるという実験がありました。珍しい話とあって、現場の写真の出ている記事も多いです。
 路面電車のつもりでGO京都市、LRT導入で実験 日本経済新聞
 京都で路面電車導入へ実験、“市電”役すいすい 読売新聞
 LRT導入へ 実験バス走る 京都市、今出川通で初実施 京都新聞
 市LRT社会実験、一部で渋滞も 産経新聞
現場の写真を見ると、やっぱり道幅が狭いなという印象は拭えません。各紙書いてあることはだいたい共通で、実験そのものは大きなトラブルなく終了したが、自動車の渋滞が生じた、沿道住民のLRT反対の運動も行われたとのことです。
 バスで実験の京都市、事業化機運まだ新型路面電車 日本経済新聞
 こうして、京都のLRTは大きなアピールの場を設けました。しかし、これは市長の公約の実現という側面もあり、導入に向けた議論の材料となるべきもので、この記事にもあるように、これを土台に事業化につながるという状況でもないようです。地元の反対理由も理解できないわけでもなく、まだまだ紆余曲折がありそうです。画像は本文とはあまり関係なくて、広島電鉄京都市電1914号です。「平安」という名前が付いています。
 もうひとつ、堺のLRTの記事がありましたので、紹介しておきます。
 新型路面電車計画の堺市に追い風──新たに国から補助金も、来月にも事業者公募 日本経済新聞
レール、電気設備、変電所などの整備に新たに国の補助金がつく見通しで、2月にも運営事業者を公募し、2010年度の一部開業を目指すとのことです。「市民の理解を得ることが急務」とも書いてあって、まったく正論ですが、沿線以外の、例えば泉北ニュータウンの住民のみなさんなんかは、いくらしかけても、何とも思わないんじゃないでしょうか。LRT予定路線の道路を車線規制をして、LRTに見立てたバスを走らせて見たら面白いかもしれませんよ。