富山ライトレール 2007年1月

富山ライトレール TLR0604号

 強風も収まったようなので、早朝に福井のホテルを出て、富山に向かいました。北陸本線の車窓風景は、去年の同じ時期とはまったく違って、ほとんど雪は見られません。1日しかないので、急ぎ足で不完全燃焼ですが、昼過ぎまで富山ライトレールに、その後万葉線へ行って、再び富山に戻って富山地鉄の市内電車に乗りました。天候は曇りで、昼過ぎまでは、雪よりも雨に近いみぞれが、ときどき激しく降りました。
 富山ライトレールには開業日に来て以来です。そのときから変わったことの一つで、JRや自由通路の地下道に富山ライトレール乗り場の案内板が設置されていました。あって当たり前ですが、開業の日にはなかったです。それからポートラムの前後の運転台には、雪国の電車の必須アイテムである真新しい竹ぼうきとスコップのセットが、それぞれ備え付けてありました。車内の液晶テレビでは、「とれねこ」が新年の挨拶をしていて、「とれねこ」などの富山ライトレールグッズも増えています。増収策として電停に新たに設けられた広告スペースのいくつかは、すでに埋まっていました。
 成人の日の朝の岩瀬浜行きは、10数人の乗客を乗せて、富山駅北を出発しました。結構乗っているなと思いましたが、そのうち半数以上は、競輪場前で降りたギャンブラーのみなさんでした。富山競輪場が無料の送迎バスをポートラムに転換して、競輪開催日に1往復無料で乗れるカードを配布したという話を思い出しました。この措置で、競輪場へ行くお客さんを囲い込んだことも、休日のお客さんの確保に寄与している要素になっているようです。富山駅北の電停のそばでは、競輪の予想紙を売っているおばさんもいます。公設ギャンブルの是非を脇に置くならば、これは好ましいことでしょう。人の集まる施設が沿線にあるということは、コンスタントにお客さんが乗ってもらえるということであり、とても大切なことだと思います。そういう意味で、粟島の大阪屋ショップの存在も、岩瀬浜の観光振興も、富山ライトレールの今後にとって重要なことです。もっといろいろタイアップして施設を誘致してもいいでしょう。お正月明けの三連休の最終日ということもあるのか、開業の日のように家族連れで見物に来たというお客さんは、あまり見かけませんでした。
 年末に京都へ何回か行ったのですが、京都駅にポートラムの大きなポスターが貼ってあって、確か「晴れ 時どき ポートラム」というキャッチフレーズが書いてありました。富山の観光案内のポスターでした。岩瀬浜では、ポートラムと記念撮影する観光客の方も見受けられました。
 長くなるので万葉線富山地鉄の市内電車の件は、機会をあらためたいと思います。それにしても、富山も1年にして路面電車の「聖地」になりましたね。