路面電車とまちづくり

富山地方鉄道 7018号

 富山市議会が路面電車やバスなど公共交通の整備に重点的に取り組むため「まちづくりと公共交通対策特別委員会」を設置したそうです。
 まちづくりと公共交通対策初会合 北日本放送
富山市は行政として「コンパクトなまちづくり」を掲げ、公共交通を中心としたまちづくりを進めようとしています。それに呼応する形で、議会にも特別委員会が設けられたということのようです。
 「まちづくり」に路面電車を積極的に位置づけようという試みは、富山ライトレールが日本初の本格的LRTと呼ばれるゆえんでもあるのですが、それほと話題にならないものの、鉄道関係でいうと、JR高山線の増発実験にも取り組んでいて、公共交通全般に関するメニューの豊富さが目を引きます。
 今後、地鉄の市内線の延伸とJR富山駅高架化後の富山ライトレールの接続へ向けて、事業が進んでいくはずです。そして、社会基盤としての路面電車が整備が終ったとき、まちづくりは新たな段階を迎えるでしょう。富山市がどのような街になっていくのか、日本では他にはない実践として、注目されるところです。