帰ってきた路面電車など

富山ライトレール TLR0601

 帰ってきた路面電車「LRT」で街復活を asahi.com
最近こういう感じの記事が多いです。だいたい趣旨は同じなんですが、この記事は、堺でデモをやっているトランスロールの画像があったり、堺、京都、貴志川線LRT化の計画に触れてあったり、SWIMOが出てきたり、外国ではフライブルクの話もあって、よく調べてあるように思います。最後は富山ライトレールで締めとなりますが、やはり富山ライトレールの開業が、こういう記事を載せる原動力になっているのでしょう。
 ちょっと堺の話が出てきたところで、久しぶりに堺LRTについて。堺市役所のサイトで、「堺市西鉄軌道事業の企画提案を募集」というお知らせが出ています。
 堺市東西鉄軌道事業の企画提案を募集 堺市役所
募集要項の提案条件が興味深いので、目に付くままにメモっておきます。

  • 臨海部からJR堺市駅までの約8.3kmを計画全体区間、そのうち南海本線堺駅から南海高野線堺東駅までの約1.7kmが早期開業区間
  • 事業スキームは、民間法人等のノウハウを活用し、公設民営により行うことを予定
  • 停留場は、おおむね300〜500m間隔で設置
    • 大小路ルートの場合(停留場名は仮称)  堺駅 ― 大小路 ― 熊野小学校前 ― 合同庁舎前 ― 堺東駅
  • 輸送需要の予測値(参考)
    • 運賃200円均一 約8,700 人/日 ピーク時約1,000 人/時
    • 運賃100円均一 約12,600 人/日 ピーク時約1,400 人/時
  • 阪堺線及びバスとの関係
    • 西鉄軌道は、阪堺線と路面で交差するため、本事業の推進に当たっては、阪堺電気軌道㈱との連携が不可欠
    • 都心地域の交通体系について、東西鉄軌道と阪堺線が連携し、バスが面的に補完するようなバス網の再編を考慮
  • 西鉄軌道は、沿線のまちづくりを支援し、促進するもの

 こんなに乗るかなあと思うけど、予測の参考値なので、それはそれでいいでしょう。注目は、提案条件という形でではありますが、阪堺線との連携が明確に書かれていることです。普通に考えれば既存路線とのネットワーク化を考慮することになるはずですが、なぜかいままでぼんやりしていました。しかし、この募集は、対象者もかなり限定されているし、一種のコンサルティング業務にもかかわらず無償ですが、コストをかけて企画提案に応募する事業者があるんでしょうか。おそらく根回しはしてあると思いますが、ちょっと気になります。
 その他のニュースを紹介しておきます。
 四条通と三条通の車両通行を長期間制限 京都市、来秋に交通社会実験 京都新聞
「将来のトランジットモール化への検討材料としたい」そうです。そういえば、ウィキペディアにライトレールとトランジットモールをセットで考えるのは誤解であるというような意味のことが書いてありました。京都市がどう考えているのかは分かりませんけど。
 熊本市電は来月から150円試行 熊本放送
昨年130円均一運賃を試行した熊本市電が、今年は150円均一運賃を試行します。10月1日から12月31日まで。運賃が150円超えると均一制にしても、値上がり感が強くなるはずなので、ここらあたりが「落とし所」とみられるのですが。