須磨沖の神戸市電

神戸市電 1155号

 次回の「探偵!ナイトスクープ」で「海に眠る神戸市電」というのをやるそうです。探偵は石田靖
 次回放送の見どころ  探偵!ナイトスクープ 朝日放送
神戸市電の路線の縮小がはじまった1968年から、「魚のアパート」として、不要になった市電の車両の海中投棄が行われました。最終的に50両以上の市電が須磨沖に沈められたようです。よそでも同じようなことが行われた事例はありますが、神戸市電に関しては印象に残っている人もいるようで、例えば神戸市電の画集を出版した先生も、海の中で魚に囲まれている市電の絵を描いておられます。
 クレーンの付いた台船のようなもので、海に市電を沈めている写真はいくつも残っているので、位置はかなり特定できそうですが、あまりきれいな海でもないし、仮に潜ったとしても、40年も前に沈めた市電を確認するのは難しいんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
 神戸市電の車両で現存するのは、現役のものが広島に2両、神戸で保存されているのが神戸市交通局の地下鉄名谷車庫に2両、御崎公園に1両、今日の画像の本山交通公園に1両ぐらいになっています。神出とか明石の小学校にもまだあるかもしれませんが、あっても原形はとどめていないはずです。市の施設で永久保存と言われた王子動物園の市電も、朽廃して結局解体されてしまいました。
 実際に須磨沖に沈められた市電の姿が見られれば、それは感動するかもしれませんが、この海の中には市電が眠っている、そう思っておくだけで、いいような気もします。