都電の事故報告について

都電 8502号

 今日は6月にあった都電の事故報告が出ているので、読んでおきます。「航空・鉄道事故調査委員会」でも調査が行われているようですが、それとは別の交通局独自での調査だそうです。
 都電荒川線衝突事故について(報告) 東京都交通局公式サイト
「主たる原因」は運転手が規程に違反して、車間距離が50m程度なのに時速30km以上の速度で追従運転したこと、「その他の原因」として、「試運転に関する情報連絡の不徹底」、「交通信号の通過方法」、「試運転要領の記載内容」、「出庫時間の設定時間」があげられ、再発防止策も記載されています。
 何らかの形で、前方車両が試運転で急停車することがあると伝達されていれば、衝突するような「追従運転」はしなかったとも言えそうなので、そういう意味で「主たる原因」を速度制限違反とする見解は、個人のミスか組織的な不備かということからも、微妙な要素を含んでいるように思います。もちろん規程違反を容認するわけではありませんが、それを生んだ背景の方が、究明すべき事情であるような気がするのです。「交通信号の通過方法」あたりも何かありそうですが、具体的な内容が不明なので、よく分かりません。
 いずれにせよ、多方面からの安全対策に取り組んでいただいて、信頼回復につとめてほしいと思います。