市電延伸と住民運動

鹿児島市電 2111号

 鹿児島市電の終点谷山から、JR指宿枕崎線の高架化に合わせて、市電を約500m延伸して、JR谷山駅まで乗り入れるという構想があって、検討の結果、渋滞の発生、費用対効果、事業費の財源確保の点から断念するというニュースが今年の春にありました。ところが、今回、住民のみなさんが期成同盟を結成し、署名活動を実施して、再度延伸の実現に向けて、運動をするという記事が出ています。
 「谷山地区の市電延伸を」 住民が期成会結成 2万人目標に署名活動 鹿児島市 西日本新聞
市電の谷山までは行ったことがありますが、その先は知りません。「谷山地区中心商店街の活性化、副都心の形成には市電の延伸が必要」で「将来的には慈眼寺公園まで延ばすという要望を決定」したそうです。他にも延伸計画がある都市がありますが、なかなか実現に向けて動く例は少ないようです。費用対効果というけれども、実際にはどこまでの「効果」を織り込むかによって変わってくるので、評価が難しい面があります。今回の運動が計画の再検討につながるのか、ちょっと注目しておきたいと思います。