大津にて

京阪大津線 605F

 今日は大津へ行って、大津市歴史博物館で開かれている「ありし日の江若鉄道」という展覧会を見てきました。
 ありし日の江若鉄道 -大津・湖西をむすぶ鉄路(みち)- 大津市歴史博物館
江若鉄道、「こうじゃく・てつどう」と読みますがご存知でしょうか。私はまったく知りません。じゃあなぜ展覧会に行ったかというと、淀屋橋かどっかに貼ってあった展覧会のポスターに、ちょっと惹かれるものがあったからです。
 会場は大盛況といってもいいほどの人出でした。写真だけではなく、実際に使われていた時刻表や駅名標などの実物も集められ、展示されていて、展覧会ならではの構成になっていました。
 もう一つの鉄道物語/滋賀 支局長からの手紙 毎日新聞
このコラムにも書かれていますが、官営鉄道が通らなかった湖西の町の悲願だった江若鉄道の建設は、地域住民の出資を得て進められたそうです。どこの鉄道でも、多かれ少なかれそういう要素はあったはずですが、展示では「住民鉄道」という要素がとりわけ強調されていました。そうやってできた単線非電化の鉄道は、国鉄湖西線の建設が決まって、その役目を終えます。もし、湖西線が建設されなかったらどうなっていたかを思うと、ちょうどいい幕引きのタイミングだったのかもしれません。私はそんなことを思いました。
 その後、浜大津京阪電車の写真を撮りました。今の京阪浜大津駅とその周辺のターミナルになっているところが、江若鉄道浜大津駅だったようです。浮輪、ビール、ひまわり、花火、風鈴などが描かれた「夏真っ盛り」の電車が走っていました。かつて江若鉄道が乗り入れていたという京阪石山坂本線膳所まで行って、帰途につきました。