ICカードと路面電車(その2)

東急世田谷線 デハ82号

 東急世田谷線ICカードせたまる」と下高井戸商店街の連携企画「せたまる×しもたか」は以前にもあったのですが、また今回新たな企画が発表されています。
 世田谷線のICカード乗車券「せたまる」を活用して沿線商店街が行う社会貢献活動へのお客さまの参加を促進します 東急電鉄公式サイト
清掃活動をしたり、レジ袋を使わなかったら、「地域通貨」をチャージしたり抽選会に参加できるというものですが、対象行事がとても地味で、社会貢献の促進という観点がとられているのが特徴でしょう。派手なイベントやって人集めても一時的なものに終わりがちなので、「沿線地域の生活に密着した地域カード」を目指すなら、こういう方向が意外に正しいのかもしれません。今日の画像は懐かしの世田谷線旧型車の画像を探して貼ってみました。
 他方、路面電車業界ではICカードを積極的に展開している伊予鉄道では、カードの利用範囲を拡大、「伊予鉄グループ指定店舗でのお食事・お買物」にも利用できるようになり、発売10万枚を記念して、キャラクターのネーミングを募集しています。
 「ICい〜カード」利用範囲の拡大と伊予鉄グループ「い〜こといっぱいキャンペーン」のお知らせ 伊予鉄道公式サイト
 おかげさまで10万枚「ICい〜カード」で公共交通利用転換を!キャラクターの名前公募のお知らせ 伊予鉄道公式サイト
こちらはICカードをツールにした、「交通まちづくり」とも表現されている壮大な構想を持っているわけですが、おそらく、もくろみどおり着々と進みつつあるようで、目が離せません。
 最後、ICカードではありませんが、福井鉄道で定期券購入者にポイントカードを発行するという記事があったので、あわせて紹介しておきます。
 福井鉄道、9月1日からポイントサービス 日本経済新聞
「2006年3月期の定期券利用者は通勤が前の期比6%、通学が2%減少」したが、「今期は4―7月までで通勤は前年同期比9%、通学は2%の増加に転じ」たそうです。ポイントをためると1日フリー乗車券がもらえるということが、どこまで定期購入のインセンティブにつながるのかよく分かりませんが、少しでも好調を維持したいという気持ちはじゅうぶん伝わってきます。