JR吉備線のLRT化について

岡山電気軌道 9201号

 3年ほど前、JR西日本富山港線吉備線LRT化を検討中という発表をしました。都市部にある赤字ローカル線で、その都市には既存の路面電車があるということで、この2路線が検討対象になったと思われますが、その後、富山港線については、北陸新幹線の富山乗り入れとの絡みもあってトントン拍子で話が進み、この春、富山ライトレールとして新たに出発しました。他方、吉備線については、構想段階というか計画段階というか、少なくとも具体的なLRT化事業として立ち上がるには至っていません。しかし、最近になって、やや具体的な動きが報じられています。
 まず、岡山商工会議所の会頭が、記者会見で、まちづくりの視点から吉備線LRT化を提案し、JR西日本岡山市に働きかけると発言しています。富山ライトレールの視察も行ったようです。
 岡山商工会議所、JR吉備線の新型路面電車化を提案へ 日本経済新聞
 次に、岡山県吉備線と交差する新設道路を立体交差させる計画から、平面交差へ変更するとのニュースがあり、その背景として、「市は県やJRなどと話し合ってLRT計画の素案づくりを進めるとの意向を示している」と解説されています。
 JR吉備線「備前三門駅」周辺 平面交差で道路整備 山陽新聞
出ている記事はどちらかというと関連事項で、LRT化そのものの記事ではないのですが、ある程度LRTの計画が具体化に向けて動かなければ、周辺事情に影響を及ぼすことはないと見てよいでしょう。富山ライトレールに刺激を受けたのか、一歩踏み出した印象を受けます。もしかすると、吉備線をMOMOが走る日は、そう遠くないのでしょうか。
 吉備線LRT化された場合に、接続が期待される岡電の話題も紹介しておきます。明日の花火大会の運行について、夕方から夜にかけて、西大寺町折り返しとなり、通常は県庁通りまでの100円運賃の区間西大寺町まで延長されます。
 花火大会の運行について 岡山電気軌道公式サイト