駐車取締り強化と電車など

福井鉄道 モハ302F

 福井新聞に興味深い記事が出ていました。福井新聞は記事に直接リンクできないので、記事一覧からご覧下さい。「■「サイクルトレイン」スタート えちぜん鉄道」も興味深いのですが、取り上げておきたいのは、すぐその下の記事です。
 福井新聞 ローカルニュース一覧
 ■福井中心部の店、57%「客数減」 違法駐車取り締まり強化で
記事の内容はこういうことです。アンケート調査によると、6月以降の駐車違反の取り締まり強化のため、福井市中心部の店舗の6割近くが客数が減ったと感じている一方で、中心部以外の事業所は3分の2が「影響はない」と回答しているとのこと。中心部では、売り上げ3割減の店もあって、死活問題になっているそうです。さらに、中心部以外の事業所が、中心部に所用がある際は81%が「車で行き、駐車場を利用する」と回答し、「電車やバスなどの利用に切り替える」のは1%にとどまったそうです。記事の中締めは、「公共交通利便性向上の課題が浮き彫りになった」としています。
 1%云々の件は、あくまで「事業所」なので、定量的には一般消費者の動向ではありませんが、客数が減っていることからすると、傾向としては同じことが言えるでしょう。つまり、車で行けないとなると、電車やバスに乗ってまで行かないということです。
 原因として考えられるのは、ひとつは「電車やバスは不便」、もうひとつは「電車やバスに乗り換えて出かけるほど店舗に魅力がない」ということで、このどちらかというよりも両方が複合しているのでしょう。これを読んで思い出すのは、福井の電車通りでトランジットモール実験をやったときに、地元の商店街からは、あまり好評でなかったという話です。市街地活性化とLRTがセットで語られることがよくあるけれども、LRTを作れば市街地が栄えるという単純なことではなくて、魅力ある街づくりのツールの一つとしてLRTをうまく使っていけば、成功する可能性もあるということなんだろうな、とこの記事を読んで思いました。ということで、今日の画像は、もう解体されてしまった300形が闊歩する福井の電車通りの、ちょっと懐かしくなってしまった風景です。
 そのほかのニュースを紹介しておきます。万葉線の電飾電車「七夕号」の試運転があったとのこと。8月1日から7日までの運行時間は、高岡駅前発が18:15、19:45、21:15、越の潟発が19:00、20:30、22:00となっています。
 イルミネーション「七夕号」試運転 高岡の万葉線 1日から7日まで運行 富山新聞
この記事には画像がないのですが、今のところ、富山新聞のトップページには高岡駅前で撮った「七夕号」の画像が出ています。日付が変わるまでしか見れないと思いますが、残念ながら、周りが明るくて、電飾がどんなのだか、よく分かりません。そんなに派手な感じじゃないようです。
 富山新聞トップページ
 もうひとつ、各方面から注目を集めているDMVが、JR北海道で来年4月から営業運転開始とのこと。
 来年4月に営業運転開始 線路と道路両用車両 YAHOO!NEWS 共同通信
静岡県富士市とか福井県敦賀市など、DMV導入にかなり熱心な都市もあって、既存の鉄道インフラの積極的活用方法として、注目されます。